そしてゲーム同様、雑賀孫市率いる鉄砲傭兵集団「雑賀衆」を誰が味方につけるか、という点もこの舞台の要となっています。雑賀衆の鉄砲集団が並ぶ雑賀荘の場面では、その威圧感と孫市の頭領としての風格に圧倒されます。孫市姐さんカッコよすぎ!

 

  

また、今回のタイトルは「咎狂わし絆」。「絆が最も強い力」「絆を信じたい」「絆のために」「絆が不可欠」など、執拗に絆に囚われる家康を中心に物語は展開します。

絆を信じ、豊かな包容力と真っ直ぐな思想、戦隊ヒーローのように爽やかな家康は人望も厚い。そんな家康に崇拝していた秀吉を倒され、すべてを奪われるた気がしてならない三成。

 

かつては同じ豊臣傘下に属していた家康の反乱という究極の裏切り。「家康ーーー!家康ーーーーー!!!」と家康への憎悪を剥き出しにし、「誰もが家康を想い、家康のため動いている」とつぶやく場面も。しかし本当に家康の持つ絆が強いのか、それは本物なのか。三成はもう絆を失ってしまったのか。

本当の力とは、絆とは一体どれなのか、家康の心の内とは……。

武将たちをとりまく「絆」を核に、関ヶ原の戦いに至る、それぞれの想いが描かれています。家康・三成のストーリーをやりこんだファンは目頭が熱くなること間違いなしのラスト。今回は太陽のような家康の中の闇が少し見えるかもしれません。