続編&スピンオフには批判意見も…

ここまで見てきたように人気漫画の続編、スピンオフは膨大な数にのぼるが、必ずしもすべてが読者に受け入れられているわけではない。ネット上をざっと眺めてみると、下記のような批判意見も目につく。

 

・『るろうに剣心 -キネマ版-』への批判
⇒原作(少年ジャンプ版)の設定を変えすぎて、作者自身が作品の良さを台無しにしている。

・『銀河パトロール ジャコ』への批判
⇒『ドラゴンボール』と安直に世界観をつなげて売上を伸ばそうとしているのではないか。

・『エンジェル・ハート』への批判
⇒いくら“前作とはパラレル世界である”と明言していても、『シティハンター』のヒロインを死なせるなんて酷すぎる。

・『進撃の巨人』各種スピンオフへの批判
⇒原作がブームだからといって便乗しすぎである。

これらの批判は納得できる部分もあり、また単なる中傷にしか思えない部分もある。新作を生み出すのが面倒だからといって、安易に続編やスピンオフを量産するのはたしかに慎むべきだろう。しかし純粋なファンサービス目的や、本編で語り尽くせなかった物語を補完する形であれば、読者としては大いに歓迎したい。

 

 

パソコン誌の編集者を経てフリーランス。執筆範囲はエンタメから法律、IT、教育、裏社会、ソシャゲまで硬軟いろいろ。最近の関心はダイエット、アンチエイジング。ねこだいすき。