おバカな笑いを詰め込んだ、木戸邑弥の主演舞台が待望の再演

2012.1.10 18:53配信
cube neXt 「押忍!!ふんどし部!」 舞台より 撮影:桜井隆幸 cube neXt 「押忍!!ふんどし部!」 舞台より 撮影:桜井隆幸

2010年に上演された、脚本・細川徹、演出・河原雅彦による熱血学園ドラマ『押忍!!ふんどし部!』の再演が1月6日、東京・CBGK シブゲキ!!にて初日の幕を開けた。『押忍!!ふんどし部!』というタイトルからも分かるように、その内容はとことんおバカなコメディ。それでいて今をときめくイケメンたちが顔をそろえる意外性が、再演を熱望されるまでの人気作となった。

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物語は、聖エルモス学園に純朴な少年・富永一郎太が入学してくるところから始まる。富永の前に現れたのは、「白ふん流し」という伝統の演目を、学園祭で復活させようと奮闘する車先輩。恥ずかしさからふんどしをつけることを頑なに拒む富永だが、学園内のすべてを知る男・及川や、学園一の不良にして、女の子に対しては非常に奥手な白神など、不思議と仲間は増えていく。そんなふんどし部の動向を面白く思わない羽鳥3兄弟は……。

初演はどこか勢いで乗り切った感が強いが、今回の再演では、若手俳優たちに経験という自信と表現力が確実に加わった。特に富永役の木戸邑弥は、個性的過ぎるキャラクターたちの中で、“ツッコミ”と“翻弄される”という自らのふたつの役割をしっかりと理解し、役へと落とし込む。及川役の川原一馬と白神役の海老澤健次は、変わり者、モテたい不良という、それぞれのボケ要素をパワーアップ。可愛らしいおバカキャラを、舞台上で爆発させて見せた。また3人の、磨きをかけたダンスシーンも大きな見どころ。

また、再演にともない一部のキャストが変更されたが、このことすらネタとして笑いに変えていた。初演を観たことがない観客でも充分楽しめる。そんな新メンバーの中で注目なのは、白鳥兄弟の長男を演じた君沢ユウキと、学園一女にモテる北川を演じた上山竜司。ふたりの熱演に、一瞬イケメンであることを忘れてしまうほど。だが君沢、上山の両人も、この人の熱演には敵わない。車先輩を演じた、演劇界一アツい男・清水宏である。ぴたりとハマるふんどし姿で、客席を大いに盛り上げ、笑いを巻き起こす姿は、やはりベテランの底力と言ったところ。

そして前回と大きく違うのが、劇場がCBGK シブゲキ!!になったこと。これにより舞台と客席の距離が近づき、観客参加型芝居ならではの一体感がより強まった。そしてラストは初演同様、観客全員参加による白ふん流し。大爆笑のあとに訪れるその爽やかな感情が、この舞台の最大の魅力と言えるのかもしれない。

公演は同劇場にて1月15日(日)まで上演。チケットは発売中。

文・野上瑠美子

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