2014年夏モデルで注目のスマートフォン、「ARROWS NX F-05F」の実力を試す

2014.5.15 19:00配信
富士通の「ARROWS NX F-05F」

5月14日、NTTドコモがスマートフォンの夏モデルを発表した。4K動画が撮影できるなど、特徴をもったモデルが出るなかで、「スマートフォン史上最高 ATOK」という文字入力機能を備えた富士通の「ARROWS NX F-05F」を、いち早く試した。

●最先端を走る「ARROWS」シリーズ 新モデルも最新の技術を投入

富士通のスマートフォン「ARROWS」シリーズといえば、フルスペック・フル機能が最大の魅力。長時間バッテリや消費電力の少ないCPU、高画質、高精細の写真を撮影できるカメラなど、常に最新の技術を惜しみなく盛り込んで、ヘビーユーザーを中心に高い評価を得ている。

その「ARROWS」シリーズの2014年夏モデルが、「ARROWS NX F-05F」だ。柔らかな曲線のラウンドフォルムと、サイドに繊細なカラーアクセントを施したボディは、5.0インチの大画面を感じさせない上品な仕上がりで、しっくりと手になじむ。カラーはレッド、ゴールド、ホワイトの3色だ。そして「F-05F」は、こうしたエレガントな外観からは想像もできないほどのハイスペック機能を満載している。では、さっそくその実力を検証しよう。

●スマートフォン史上最高のATOKを搭載! 文字入力を極める

「F-05F」で一番の注目点は、使いやすく進化した文字入力機能だ。富士通とジャストシステムがスマートフォン向けに共同で開発し、「スマートフォン史上最高のATOK」とうたう高性能日本語入力システム「Super ATOK ULTIAS(スーパー エイトック ウルティアス)」を搭載する。

「ATOK」は、ジャストシステムが開発した日本語入力システムで、日本語を知りつくした国内メーカーならではの漢字変換機能をもつ。海外メーカーが提供する日本語入力システムに比べ使いやすいことから、変換の精度にこだわるユーザーを中心に多くの支持を集めている。

「F-05F」は、このATOKをベースにスマートフォン向けの機能を追加した「Super ATOK ULTIAS」を標準搭載。変換精度の高さは当然だが、前モデルの「F-01F」と比べて約3倍もの単語数を登録し、難しい言葉も一発で変換できる。また、最新の言葉を辞書に自動で追加する「キーワードExpress」を搭載。通常は有料で提供しているケースが多いこれらの高機能を、すべて無料で利用できる。

さらに、入力システムだけではなく、誤入力を減らすために高精度のタッチパネル「プレミアムサクサクタッチパネル」を搭載。充電中などに操作すると「やけに打ち間違いが多いな」と感じる人は多いと思うが、その原因の一つである電気ノイズによる影響を大幅に軽減した。「F-05F」は、こうした電気ノイズも抑えながら、文字入力のしやすさを徹底的に追求しているのだ。

●変換精度の高さを実感! 使うほどによさがわかる

変換精度は、使うほどによさを実感できる重要なポイントだ。最近ではビジネスシーンでもスマートフォンは欠かせない存在だが、顧客へのメールに誤変換や不適切な言い回しがあっては困る。「F-05F」なら、間違って入力してしまった表現も「Super ATOK ULTIAS」が自動判別して修正しながら、正しい表記に導いてくれる。

「F-05F」の変換精度の高さを示しているのが、予測変換機能だ。他社の予測変換機能は、学習型の予測変換で、文字を入力した際、これまで入力した言葉を順に候補として表示する。これに対して、「ATOK」は学習機能に加えて、日本語を理解して、前の文章に合う言葉を先回りして候補として表示する。

例えば、慌てて「おながいします」と入力してしまっても、きちんと「お願いします」が変換候補として表示される。また、「F-05F」の変換精度の高さを示しているのが、予測変換機能だ。他社のスマートフォンでは「ともだちがざっしにのる」と入力すると、「友達が雑誌に乗る」と予測変換を表示するものが多いが、「ATOK」は文脈を理解してきちんと「友達が雑誌に載る」と予測変換の候補が表示される。

また、同音異義語など、使い分けに悩む言葉は、その言葉をロングタップ(長押し)することで辞書を表示するので、意味や用法を確認できる。さらに、日本語と英字、全角文字と半角文字の組み合わせも学習し、一発で最適な変換ができるのだ。ユニークなところでは、6地方の方言辞書で、親しみのある方言でメッセージを作成するという特技もある。

この賢い変換機能を支えているのが、豊富な辞書群だ。基本辞書に加えて、英語や地名、人名、住所、郵便番号辞書など、各種専用辞書を内蔵している。これらの辞書はアプリごとに自動で切り替わり、地図アプリであれば地名、TwitterなどのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)では話し言葉、電話帳では人名、といった具合にそれぞれふさわしい辞書が優先される。

さらに「F-05F」は、文字のコピー&ペーストで利用するカーソルを大きくすることで、操作性が向上した。また、編集時のミス操作を取り消すアンドゥ機能など、細やかな配慮で文字入力のしやすさをサポートする。このほか、画像の任意の文字部分をなぞるだけで、文字としてコピーできる「なぞってコピー」機能を搭載。メモ代わりに撮影した写真から文字を簡単に取り出すことが可能だ。

こうした「F-05F」の文字入力機能は、もはやPCの文字入力機能を越えている。使えば使うほど、その便利さを実感できるはずだ。

●直射日光の下でも鮮明な画面 大容量バッテリで3日もち

明るく見やすくなった「F-05F」のディスプレイもいい。従来の液晶パネルのRGB画素に新たに「W(ホワイト)」画素を加え、省電力と明るさを実現したフルHDディスプレイ「WhiteMagic」を採用。さらに、最高輝度を通常のTFT液晶の約2倍の明るさに相当する1000cd(カンデラ)に高めたことで、真夏の直射日光の下でもしっかりと視認できる。

実際に天気のいい屋外に持ち出したが、その明るさは歴然。太陽光の下でもくっきりと見えた。画面の輝度は、明るさを感知するセンサによって、周囲の明るさに合わせて自動的に調整する。

画面が明るいぶん、バッテリ消費が早いのでは……と懸念する向きもあるだろうが、心配ご無用。新「WhiteMagic」は、輝度あたりの消費電力を従来TFT液晶の約半分に抑えているので、使用時間を減らすことなく、最高クラスの輝度を実現している。

さらに3200mAhの大容量バッテリを内蔵し、シリーズのウリである「3日を超える余裕の電池持ち」もそのまま継続。バッテリ残量を気にせずに長く使えるのはうれしい限りだ。

●富士通独自の画像処理エンジン「GRANVU」搭載

「ARROWS」シリーズは、カメラ性能でも高い評価を得ている。富士通の画像処理エンジンは多くのデジタルカメラが採用していて、もともと性能には定評がある。「F-05F」は独自の画像処理エンジン「GRANVU」と、約2070万画素の大型CMOSイメージセンサ「Exmor RS for mobile」を搭載し、より高画質での撮影を実現した。

カメラのオートフォーカスは、独自の「ヒューマンセントリックエンジン」のセンサと連動して、本体の向きや被写体との距離に合わせて、すばやくピントを合わせる。さらに、フラッシュに暖色系の光源を採用して、暗い部屋でも被写体を包み込むような暖かみのある写真に仕上がる。フラッシュを継続して発光するトーチ機能は、暗いシーンでの動画の撮影に便利。「F-05F」は、一台でさまざまな撮影シーンに対応できるのだ。

●スマートフォンを超えた究極のモバイルデバイス

入力機能、ディスプレイ、バッテリ、カメラと、ここまで主要機能を紹介してきたが、これ以外にも「F-05F」は魅力的な機能をたくさん搭載している。例えば、セキュリティ機能は、背面にある指紋センサで端末の不正起動を防止するほか、オリジナルのメールアプリ「NX!メール」や「NX!電話帳」と連動したプライバシーモードで、個人情報をがっちりガードする。

Wi-Fiと3G/LTEの二つの通信を自動的に検証して、最適なネットワーク環境を確保する「マルチコネクション」にも注目だ。電車のなかなどでWi-Fi接続時に通信状態が悪くなると、自動的に3G/LTE通信を追加。常に安定した通信環境で利用できるので快適だ。

さらに、ドコモの新通話サービス「VoLTE」や、就寝時に枕元に「F-05F」を置くだけで加速度センサとマイクが睡眠状態を検知して、快適な睡眠をアドバイスする「睡眠ログ」、女性用サイト「ルナルナ」と連携した「基礎体温管理サービス」など、さまざまなサービスに対応している。

入力機能や搭載辞書、カメラはもちろんのこと、これら一つひとつが専用機に匹敵する性能を一台に凝縮したスペックの充実度・完成度に感心した。「F-05F」は、もはやスマートフォンを越えた究極のモバイルアイテムといってもいい一台だ。(フリーライター・石川貢士)

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