『ぼくたちの家族』(C)2013「ぼくたちの家族」製作委員会

『舟を編む』の石井裕也監督がメガホンを執った映画『ぼくたちの家族』に、スタジオジブリの鈴木敏夫氏をはじめとする各界の著名人から、コメントが続々と寄せられている。

本作は早見和真が実体験を基に描いた小説が原作のヒューマンドラマ。突如下された母親の“余命1週間”の宣告をきっかけに、“どこにでもいる家族”がこれまで潜んでいた秘密や本音と向き合っていく姿を描いた作品で、ジブリ・鈴木氏は「絶望は、希望の始まりなり。大傑作でした」と晴れやかなコメントで絶賛した。

あさのあつこ(作家)は「観終わった後、どんな言葉にもならない不思議な情動に駆られた。感動したとか、泣けたとか、おもしろいとか、単純に言い切れる映画ではない。そんな単純な感想を端から拒んでいるようだ。家族の物語でありながら個の生き方を突きつけてくる。息が詰る。でも、何度でも観たい」と想いを寄せ、女優の有村架純は「ひとつの家族という個の中に生まれた人たちは、どんな状況になったとしても家族は家族で、切れることのない絆で繋がっていて、いつだって支え合っている。そしてその家族が改めてその絆に気付き本当の意味でひとつになった時、乗り越えられないものはないんだなと。そんな家族に真正面から向き合わせてくれるとても素敵な映画です」と作品に込められたメッセージに共鳴したようだ。

また、The Mirrazの畠山承平も「『ぼくたちの家族』は他に観る事の出来ない全く新しい映画体験だ。この作品は昨今のエンターテインメント全てに対する挑戦状だと僕は思う。そして、その戦いに勝つことができる作品だ」と高く評価している。

石井監督が「本気で家族というものに向き合いたかった」と語る、“家族”に真正面からぶつかった本作には、よしもとばなな(作家)、綾戸智恵や有川浩(作家)、ロバート・キャンベル(東京大学大学院教授)、北斗晶、市村正親、平井理央、泉麻人などもコメントを寄せており、公式サイトに掲載される。

『ぼくたちの家族』
5月24日(土)、全国ロードショー