映画『ぼくたちの家族』原作者の早見和真

映画『ぼくたちの家族』が5月24日(土)より公開される前に、医療従事者限定の試写会が東京と大阪で開催され、原作者の早見和真が現代医療の問題点について自身の経験を語った。

その他の画像

映画は、バラバラだった家族が、ある日突然、母親に脳腫瘍が見つかり余命宣告を受けたことをきっかけに、互いの関係を振り返り“家族”として再スタートを切る物語。本作は早見が自身の体験をもとに書き上げた同名小説をベースにしており、トークショーではセカンドオピニオンや、医師や看護師と患者の家族とのコミュニケーションの取り方など、実体験に基づいたありのままの思いを“むき出し”にして書いた小説だと明かした。

また早見は「(実際に患者の家族の立場に立ってみて)医療の方とのコミュニケーション不足を感じました。それは、お医者様たちも言質をとられまいとしてかたくなになっているところ、そして患者の方もこの先生を信じきっていいのか、何かだまっていることがあるのではないかと疑念があるところ、お互いがもっとコミュニケーションをとれるようになるといいと思います」と語り、「僕は原作者だけど本当にこの映画については自信があります。妻夫木くんも池松くんも石井監督も自分が当事者だと思ってこの映画を作ってくれました。良いと思っていただけたらひとりでもふたりでも誘ってまた劇場に来てもらえるとうれしいです」と改めて映画をPRした。

『ぼくたちの家族』
5月24日(土)新宿ピカデリーほか全国公開