撮影:新関雅士

ワールドカップ(W杯)ブラジル大会に臨む日本代表メンバーも発表され、1カ月を切った本大会の開幕に向けて、日々盛り上がりは増すばかりだ。そんな中、5月16日から3日間にわたり、六本木の東京ミッドタウンでは、朝日新聞の主催による「サッカー日本代表戦応援イベント」&「サッカー報道写真展」が開催された。

 

東京ミッドタウン内の至るところに、サッカー日本代表の感動や激闘を物語る写真が飾られ、日本サッカー史の歩みを思い起こさせてくれたと同時に、アトリウムでは連日、豪華ゲストによるスペシャルトークショーが行われた。

初日となった5月16日夕方からは、『監督から観た世界、選手から観た世界』と題してスペシャルトークステージを開催。イベントに登壇したのは、日本代表を指揮して2度のW杯に挑んだ岡田武史氏と、選手として日本代表メンバーに選出され、2度のW杯を戦った中山雅史氏の2人。公の場で2人が話すのは初ということもあり、会場には立ち見客が出るほど多くの人が駆けつけ、2人の軽快なトークに足を止めた。

先に登壇した岡田氏は「いよいよW杯がまた始まる。早いもので(前回大会から)もう4年経ったんだなという気がしています。今回のザック・ジャパンは今までの日本代表の中で最強だと思うので、かなりやってくれるのではないかと期待しています」と、ザック・ジャパンにメッセージを送った。

岡田氏が分析するアルベルト・ザッケローニ監督の今の心境

1998年W杯フランス大会と2010年W杯南アフリカ大会の2度、日本代表を指揮した岡田氏は、現在、アルベルト・ザッケローニ監督の心境をこう分析した。

 

「そのときのチーム状況によって変わってくると思います。

僕もフランスのときと南アフリカのときでは全然、違いますからね。ただ、想像するに、今、ザック(ザッケローニ)が考えているのは、選手たちのコンディションをどうやって上げていこうかということ。

それからメンタルコンディションをどこでどうやって盛り上げていくかでしょうね。そして最後はスタメンの選考……これはケガ人もいるので、彼らがどういう状態にあるのかというのを見たいというのもあると思います。ただ、それほど悩んでいる状況ではないでしょうね。なにせ、今、チームの状況がいいですからね」