玉木宏

『ディープ・ブルー』『アース』そして現在、『ネイチャー』が公開中のBBC EARTH撮影チームによる渾身の超大作「アフリカ BBC完全オリジナル版」がBlu-ray&DVDリリース。自らも2度、アフリカの地を踏み、本作で日本語版ナレーションを担当した玉木宏がその魅力を語った。

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氷河、熱帯雨林、地底湖、岩柱など、一見アフリカとは思えないような光景が収められた本作。カメラマンとして訪れたこともある玉木は、「写真を撮りに行ったんですが、こんなに素晴らしい映像が撮れるなら撮りたいという気持ちにさせられますよね。でも、簡単ではないということもよくわかっています」と感想を漏らす。

「本当に圧倒されました。それにやはり俳優として、一体これをどれくらいの距離感やどれくらいの時間を費やして撮ったのだろうということも気になってしまいましたね(笑)」と、出る側の立場としての見方も。

雄大な自然のみならず、さまざまな野生動物たちの姿にも目を奪われる全エピソード6からなる本作で、玉木はエピソード1の「カラハリ」編から早くも印象に残るシーンが目白押しだったと口にする。「最初にスゴイなと思ったのはキリンの決闘です。ノックアウトまでの本気の闘い。そんなに気性が荒い姿を見たことがなかったので驚きました」。

また最終章に「アフリカの未来」編が収められていることも重要だとコメントした。「やっぱりそれを伝えることに意味があると思うんです。自然や動物を絶滅に追いやっている部分が、人間にはどこかにある。だからそれを人が考えてどうにかできるのならば、変えていかなければいけないことだと思います。微々たる力なのかもしれないけれど、考えるべきだと僕は感じます。こういうことで締めくくることができるというのも、いい作品だなと思う理由のひとつですね」。

これからもナレーションを含めていろんなジャンルに挑戦していきたいという玉木。本作では「とにかく映像の邪魔をしないように、そして矛盾しているようですが同時に力強さを失わないように」配慮したと語った。

「アフリカ BBC オリジナル完全版」
5月23日(金)Blu-ray&DVD発売

取材・文・写真:望月ふみ