マキシム・ヴェンゲーロフ(写真左)、イヴリー・ギトリス(同右) マキシム・ヴェンゲーロフ(写真左)、イヴリー・ギトリス(同右)

世界的ヴァイオリニスト、マキシム・ヴェンゲーロフが、日本の若手弦楽器奏者たちと繰り広げる一夜限りのスペシャル・コンサート「マキシム・ヴェンゲーロフ&ヤングアーティスト」。そのスペシャルゲストとして、今年で92歳を迎える現役最高齢ヴァイオリニスト、イヴリー・ギトリスが出演することが決定した。

「マキシム・ヴェンゲーロフ&ヤングアーティスト」の公演情報

1922年生まれのヴァイオリニスト、イヴリー・ギトリスは、今では失われつつある往年の巨匠たちが紡いだ伝統の演奏スタイルを継承し、「ギトリス節」とも称される感情表現たっぷりの個性的な音色で世界中のファンを魅了し続けてきた“音楽界の生きる伝説”だ。親日家としても知られ、近年、東日本大震災の復興支援として日本でのチャリティコンサートや被災地での慰問演奏を数多く行ったことも記憶に新しい。

今回は、ヴェンゲーロフがプロデュースする日本の若手音楽家との企画趣旨にギトリスが賛同して、急遽出演が決定。両者はベルギーで行われたギトリス90歳誕生日コンサートにヴェンゲーロフが出演するなど旧知の仲だが、日本で共演が聴けるのは非常に稀な機会。現在世界で最も高い評価を受けるヴァイオリニストのひとり、ヴェンゲーロフと巨匠ギトリス、そして日本の若い才能が魅せる一夜限りのスペシャル・コンサートに期待したい。

「マキシム・ヴェンゲーロフ&ヤングアーティスト」は、5月29日(木)に横浜みなとみらいホール 大ホールで開催。公演の収益の一部は、今後の東日本大震災被災地コンサートの開催費などに寄付される。

◆マキシム・ヴェンゲーロフ&ヤングアーティスト
□日程・会場
2014年5月29日(木) 19:00開演
横浜みなとみらいホール 大ホール(神奈川県)
□出演
音楽監督:マキシム・ヴェンゲーロフ(独奏ヴァイオリン・指導)
スペシャルゲスト:イヴリー・ギトリス
指揮:松沼俊彦
ピアノ・チェンバロ:榊原紀保子
コンサートマスター:小林壱成
ヴァイオリン:田中晶子、枝並千花、松本祐香、小泉悠斗、周防亮介、小林修子、榎本樹音、水越菜生、篠原悠那
ヴィオラ:有田朋央、飯顕
チェロ:榎本瑠音、グレイ理沙、笹沼樹
コントラバス:菅沼希望、小林直央
□曲目
バッハ:2つのヴァイオリンのための協奏曲
サラサーテ:ナヴァラ、カルメン幻想曲、ツィゴイネルワイゼン
ヴェルディ(デュピン):歌劇「椿姫」変奏曲
ヴィヴァルディ:4つのヴァイオリンのための協奏曲
ヴィターリ(レスピーギ編曲):シャコンヌ
カッチーニ:アヴェ・マリア
ウェバー:ファンタジア・メドレー(オペラ座の怪人)