「AV188」(左)と「AV280」

NEXX(由利義和代表取締役)は、5月23日、ドキュメントスキャナのADF(自動給紙装置)型とフラットべッド型スキャナの全製品、計6機種を一新し、ADF型、フラットベッド型、ADFフラットベッド統合型、LAN共有型、スタンドアロン小型モバイル型の計13機種を発売すると発表した。

ラインアップの一新によって、あらゆる企業のユーザーやプロレベルの個人ユーザーが、各種文書や伝票の電子化で必要となるスキャナ取込み作業に最適なモデルを柔軟に選択できるようになる。また、添付する標準またはカスタムソフトウェアによって、目的に則した作業と効率的な管理を実現するツールと、手段選択のためのコンサルテーションをワンストップで提供する。

新シリーズのスキャナハードウェアは、台湾Avisionの長年のグローバルマーケットでの供給実績と市場フィードバックを生かし、機構設計面での改良や機能向上を随所に施した。

「AV188/AV280」に代表されるADFスキャナは、紙送り機構の大幅な改良によって、薄い紙や厚い紙、さまざまなサイズの用紙、プラスチックカードなどの混在したスキャンでも、ジャミングや重複フィードがなく、すっきりと全ページをスキャンする。フリクションローラーやリバースローラーを搭載し、すぐれた紙さばきを実現する。

製品文書の綴じ目から2mmをスキャンできるブックエッジスキャナ「FB2280E/FB6280E」は、スキャンスピードが従来機のほぼ2倍で、快適なスキャン環境を提供する。

スタンドアロン型モバイルスキャナ「NX0150(ScanQ Business)」は、充電バッテリを使用する手差しA4スキャナでありながら、搬送機構を改良することで、これまで難のあったエンボス加工の入ったプラスチックカードのスキャンでも快適に歪みなく取り込み、カード画像を切り抜いてPDF/JPEGで出力できる。生成したPDFファイルのセキュリティ対応など、ビジネス用途向けの相談にも応じる。

さらに、ADFスキャナ全般で一日当たりの推奨スキャン枚数が多く、高い耐久力を発揮する機械的強度で、メンテナンスの時間短縮、コスト低減に貢献する。

これらのハードウェアに加えて、NEXXが選択・提供する標準的ソフトウェアを、個別相談ベースで柔軟にオプション同梱パッケージとして提供。さらに、プロジェクトごとにドライバとユーザー側アプリケーションとの連携を、目的に応じてカスタム開発・提供し、ユーザーの最適なソリューション構築を支援する。

モバイル型を除く全モデルに、TWAIN/ISISドライバとスキャン専用ソフト「CaptureTool」「Button Manager2」「AVScan5」が付属する。