稲垣吾郎がミュージカルで魅せる熟成された大人の恋

2014.5.23 18:10配信
舞台『恋と音楽II』 舞台『恋と音楽II』

稲垣吾郎の主演舞台『恋と音楽II』が6月、東京・PARCO劇場にて開幕する。一昨年の12月に同劇場に登場した舞台『恋と音楽』の第2弾だ。劇作家の鈴木聡が前作に続いて書き下ろすミュージカルコメディで、今回は演出も鈴木が担当。大人っぽさやお洒落度がよりアップしたという新作について、稲垣は「新しいミュージカルのジャンルを築き上げていくことができるのでは」と意気を高めている。

舞台『恋と音楽II』チケット情報

「前作はストレートプレイに少し歌が入った程度のミュージカルでしたが、今回は曲数も増えて、よりミュージカルらしくなりましたね。バンドも前回よりギターがひとり増えた5人編成なので、音にも厚みが出ると思います。普段テレビなどでは歌わないジャジーな曲に挑戦しているんですが、難しいけれど楽しいですよ。僕の声質にも合っているんじゃないかな」

前回はミュージカル作家に扮し、理想の女性像である幻影との恋物語を展開した。今回、稲垣が演じるのはミュージカルスターを陰で支えるマネージャー役。同業である女性との15年間にわたるラブストーリーを、軽快な音楽に乗せて綴っていく。30代から40代の年相応な恋愛観が描かれているそうで、「すごくリアリティがある。熟成された恋の話ですね」。稲垣の相手役を務めるのは、前作に続く出演となる宝塚歌劇団出身の真飛聖だ。

「前回ご一緒した時に,立ち方、座り方、歩き方…、さらに照明の映り方にしても、やっぱり宝塚の人は自身の見せ方を心得ているなと感じました。真飛さんはまるで舞台の国からやってきたようなプロフェッショナルな人です。こうしてカップルを変えずに作品がシリーズ化していくのも楽しいですし、PARCO劇場の世界観にも合っているような気がしますね」

稲垣が鈴木の脚本で舞台に立つのは今回で5回目。信頼関係のもと、物語やキャラクターの造形はすべて鈴木に任せているが、毎回描き出される主人公の人物像が定着しつつあるという。「基本的に少しトボけていて(笑)、何かに夢中になると周りのことが見えなくなったり、自分の中にある強さと弱さのあいだで葛藤したり…、いつもそんな人間味にあふれたキャラクターになっています。鈴木さんはたぶん僕の役にご自身を投影しているんだと思うんですよ。こんな恋をしたいという理想を主人公に託して、自分には言えないせりふを言わせている(笑)。とてもロマンチストですよね」

オトボケで不器用だけど、ジャズを小粋に口ずさんで等身大の恋に酔う。稲垣吾郎の姿に自らを重ねる楽しみは、観客へ向けた作家からの愉快な提案だ。「なんでもアリのライブみたいな、ラフなミュージカルにになると思う。ゆる~い感じで楽しんでいただきたいと思います」

6月13日(金)から7月4日(金)まで東京・PARCO劇場にて。チケットの一般発売は5月24日(土)午前10時より、電話のみにて受付。

取材・文 上野紀子

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