ポール・W・S・アンダーソン監督とミラ・ジョヴォヴィッチ

最新作『ポンペイ』を引っさげ、来日したポール・W・S・アンダーソン監督が26日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われたジャパンプレミアに、妻で女優のミラ・ジョヴォヴィッチを同伴し来場した。ハリウッドきってのおしどり夫婦で知られるふたりは、報道陣を前に“火山級”の熱いキスを交わし、ラブラブぶりを見せつけていた。

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火山の噴火によって、わずか24時間で灰と化した海辺の都市ポンペイを舞台に、自由を求める剣士と高位なヒロインの身分違いの禁断愛を描いたスペクタクル大作。アンダーソン監督にとっては「子どもの頃から夢中になった物語」だといい、「1700年もの間、忘れられた都市を襲った古代最大級の悲劇をいつか映画にしたかった。それだけに愛と努力が詰まった作品だよ」と強い思い入れを示した。

シナリオ作りには歴史家や火山の専門家も参加しており「火山の描写はかつてないほど正確だとお墨付きをもらったよ」と鼻高々。ただ、当初の台本には主人公がジャガイモを食べるシーンがあったそうで「当時、ジャガイモは食べられていなかったと指摘されてしまってね。これには学生時代に戻った気分で、しょんぼりしちゃったよ」とお茶目に語っていた。

主演を務めるキット・ハリントンの起用は、妻であるジョヴォヴィッチの提案だといい「彼女が『イケメンだから、キャスティングしたら』って言ってくれたんだ」とデレデレ。ジョヴォヴィッチは本作に出演はしておらず、夫の舞台あいさつを客席から見守っていたが「いつも彼は私の言うことを聞いてくれるの。アイ・ラブ・ユー!」とうれしそうに声をあげていた。

プレミアには女優の黒木メイサも駆けつけ、アンダーソン監督に花束のプレゼント。アンダーソン監督&ジョヴォヴィッチの仲の良さを目の当たりにし、「とても素敵なご夫婦ですね」と羨望のまなざしだった。アンダーソン監督&ジョヴォヴィッチが来日するのは、『バイオハザードV リトリビューション』のプロモーション以来、約1年9か月ぶりとなる。

『ポンペイ』
6月7日(土)よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国ロードショー

取材・文・写真:内田 涼