3. サイトと、水場・炊事場・トイレ等の距離

夜になるとキャンプ場は真っ暗になる。こどもにとっては、トイレに行くのでさえストレスになるケースが

「お、ここは良いかも!」というキャンプ場を見つけたら、場内の地図を必ずチェックしてください。テントサイト(テントを設営する場所)の近くに、水場・炊事場・トイレがあるでしょうか?

テントの場所と、水場・炊事場の距離が遠いと、食事作りや洗い物が不便です。こどもから目を離してしまう可能性も増えるため、なるべく見渡せる範囲でやりたいところです。

トイレの近さは、より重要です。特に、幼児でオムツが外れたばかりだと、いつもと違う環境で遊びに夢中になっていて、気がついたら我慢の限界……というケースも心配されます。

さらに問題となるのが、夜間のトイレです。暗い中を歩いて遠くのトイレに行くのは大変ですし、中には怖がる子もいるようです。

予約制であれば、なるべく水場やトイレが近くて便利そうなサイトを予約しましょう。フリーサイト(好きな場所にテントを設営できるタイプ)であれば、現地に到着してからチェックして、なるべく便利な場所に設営しましょう。

 

4. トイレの清潔感

キャンプにマイナスのイメージを持つとしたら、この後に紹介する “寝心地” と、もう一つ “トイレの清潔感” になるのではないでしょうか。

普段から自然と豊富に接していて、たとえば、虫をさわるのも何とも思わないような子なら問題ないのですが、都会で生活していると、なかなかそうもいきません。

トイレに行って、虫が飛び回っていたりすると、びっくりして用が足せなくな子もいるかもしれません。

最近のキャンプ場は、トイレの清潔感には気を配っているケースが大半ですが、念のため事前にインターネット検索をして、個人ブログ等にトイレに関する記述がないかチェックするといいでしょう。

5. 寝心地

キャンプでは基本的に、地面の堅さを感じられる状況で眠ることになります。テントを設営し、マットを敷いてシュラフに入るとはいえ、布団やベッドのような寝心地とは異なります。

こどもが環境の変化にうまく適応できなかったり、安眠できずに疲れが抜けなかったりすると、翌日に機嫌が悪くなってしまい、せっかくのキャンプなのにグダグダのまま一日を過ごす……というケースもありえます。

対策として、普段から使っている枕や毛布などを持参し、慣れ親しんだ寝具で眠らせる方法があります。特に枕は、大人でも「枕が変わると寝付けない」という人がいるくらいで、盲点になりがちです。

また、こども用に厚めのマットを用意したり、予備のシュラフ(封筒型)を持っていって敷き布団にしたり、などの工夫もしたいところです。

寝心地は、「キャンプの満足度の半分を決める」と言っても過言ではないので、ぜひ念入りに準備をしてください。