新国立劇場発の傑作オペラ「鹿鳴館」、待望の再演へ

2014.6.3 18:44配信
2010年公演より 提供:新国立劇場 撮影:三枝近志 2010年公演より 提供:新国立劇場 撮影:三枝近志

新国立劇場2013-2014シーズン最後のオペラ演目「鹿鳴館」の舞台稽古が、5月29日より開始された。

新国立劇場オペラ「鹿鳴館」の公演情報

三島由紀夫の傑作戯曲をもとに、作曲家・池辺晋一郎が熟練の手腕でドラマティックに書きあげたオペラ「鹿鳴館」。華麗なる明治社交界の鹿鳴館を舞台に、夫婦や親子の愛憎劇を描く本作。クライマックスの舞踏会シーンは、息もつかせぬ劇的な音楽と仮面をつけた群衆による不気味なワルツがドラマを盛り上げる。2010年に新国立劇場創作委嘱作品として世界初演され、大きな評判を呼んだ。今回の再演は、同劇場の現オペラ芸術監督・尾高忠明の「世界のオペラハウスでもレパートリーになっていって欲しい」との熱い思いにより実現した。

舞台稽古の初日顔合わせでは、まず作曲の池辺晋一郎が挨拶。「僕は演劇の仕事をすることも多いですが、演劇では上演台本は役者たちが現場で稽古を重ねるうちに臨機応変に変わって行くもの。もちろん楽譜の音楽自体は変わらないけれど、台本については歌手の皆さんにどんどん意見を言ってもらいながら、作りあげていきたい」と意気込みを語る。また、今回タッグを組む演出の鵜山仁について「これまでに演劇の仕事をよく一緒にしてきた仲。慶應義塾大学在学中にはワグネル・ソサィエティー男声合唱団でソリストとして活躍していたので、オペラの演出家としても全幅の信頼を寄せています」と紹介した。

その鵜山仁は「(鹿鳴館は)理想と現実、対立した考え方がぶつかり合う世界を描いた作品。生と死を超越したところにあるものを描きたい」と演出のコンセプトを明かす。そして、指揮の飯森範親は「池辺先生や歌手の皆さんとはよく一緒に仕事をしてきましたが、新国立劇場のオーケストラピットに入るのは今回が初めて。楽しい舞台にしていきたい」と抱負を語った。

新国立劇場オペラ「鹿鳴館」は、6月19日(木)より22日(日)まで新国立劇場 中劇場で全4公演を開催。

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