ノンフライヤーに次ぐフィリップスの調理家電「ヌードルメーカー HR2365」

フィリップスは、6月3日、油で揚げないフライヤー「ノンフライヤー」に次ぐ調理家電の新製品として、約10分で手軽に本格的な生麺を製造できる「ヌードルメーカー HR2365」を発表した。価格はオープンで、実勢価格は3万2200円前後の見込み。6月下旬に発売する。

「日本の主食をフィリップスが変えます」と切り出したコンシューマーライフスタイル事業部の佐野泰介マーケティングマネージャーは、市場を徹底的に分析したという日本人と麺の関係を説明。「米とパンに並ぶ第三の主食である麺だが、炊飯器やホームベーカリーのような調理家電はまだ浸透しておらず、当社の調査では自宅で麺を手づくりする人の割合は3%にとどまった。理由は『調理に時間がかかる』『買うほうが安い』などが挙がったが、これらの阻害要因を解消することで、第三の主食とのつき合い方を変える新しい調理家電が完成した」と、「ヌードルメーカー」を紹介した。

「粉を入れる」「ボタンを押す」「水や卵などの材料を入れる」の3ステップで本格的な生麺を製造することができる。麺を押し出す口に装着する製麺キャップを4種類用意し、うどんやそば、ラーメン、パスタなど、さまざまな麺に対応する。製麺キャップは本体下部に収納することができ、メンテナンスは簡単だ。

手打ちで製麺する際には、生地をなじませるために麺を寝かす作業が必要だが、「ヌードルメーカー」は約720kgの圧力を麺にかけることで、この時間のかかる作業を省略。短時間でコシのある生麺に仕上げる。

発表会では、材料をマシンに投入するところから製麺までを実演。うどん粉500gと水180g、食塩4gで4人前のうどんを製造した。まずは、うどん粉をマシン中央のプラスチックケースに投入し、日本向けの製品だけに搭載する「コシ調整ボタン」で生地をこねる時間(5~8分)を設定する。

こね動作を開始したら、ケース上部の隙間から水を流し込んでいく。麺全体に水分が浸透するように、1分程度かけてゆっくり注水する。

こね作業終了のアラームが鳴ると、自動で製麺が始まる。製麺キャップから出てきた麺は、ほかの製麺キャップについている麺カッターで長さを調整する。1人前の麺をカットしたら、打ち粉をして、ひと山にまとめて完成。本当に約10分という短時間で手打ち麺と遜色ない生麺が製造できた。

実演後は「ヌードルメーカー」で製造したうどんやそば、ラーメン、パスタを試食。インスタント麺とは一線を画するしっかりしたコシのある生麺に仕上がっていた。驚きだったのは、麺の種類によって食感が異なることだ。パスタはトマトピューレを粉に混ぜることで、酸味の効いた豊かな味わいを楽しむことができた。