『サボタージュ』(C)2013 DEA Productions. LLC All Rights Reserved.

アーノルド・シュワルツェネッガーが、『エンド・オブ・ウォッチ』のデヴィッド・エアー監督とタッグを組んだアクション・サスペンス『サボタージュ』が秋に日本公開されることが決定した。徹底的にリアリズムにこだわるエアー監督の演出の下、シュワルツェネッガーが新機軸に挑む。

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どんな強敵、大軍を前にしてもたったひとりで戦いを繰り広げてきたシュワルツェネッガーが本作で演じるのは、、DEA(麻薬取締局)最強の特殊部隊を率いるリーダー、ジョン・ウォートンだ。彼は麻薬カルテルへの奇襲作戦に成功し、敵を制圧するが、組織の隠し金1000万ドルがこつぜんと消え、ジョンの部下がひとりずつ惨殺されていく。映画は、ジョンが組織だけでなく、チーム内部にも疑いの目を向けながら、迫り来る脅威に立ち向かう姿を描く。

本作はこれまでのシュワルツェネッガーが得意としてきたド派手なアクション大作ではなく、アクションとサスペンスの要素が融合したドラマと、リアリズムを重視した演出&撮影が特徴的な作品で、主人公のジョンは“ブリーチャー(破壊屋)”の異名をもつスゴ腕でありながら、心のうちには“トラウマ”を秘めており、悪にも手を染めたこともある人物だという。エアー監督は『トレーニング・デイ』『S.W.A.T.』などの脚本を手がけて注目を集め、監督に転身した人物で、徹底的なリサーチとドキュメンタリー・タッチの語り口が高く評価されている。本作でも監督は市街地でのロケ撮影を敢行し、CGを使用しないアクション描写にこだわったそうで、シュワルツェネッガーだけでなく、『アバター』のサム・ワーシントン、『ハッスル&フロウ』のテレンス・ハワード、ドラマ『キリング/26日間』のミレイユ・イーノスら主役級のキャストを集め、ドラマ部分にも力を入れている。

州知事の任期を終えて俳優業に復帰して以降、シュワルツェネッガーは意図的にこれまでにないチャレンジや、新たなタイプの役どころに挑んでおり、『サボタージュ』でどんな顔を見せるのか気になるところだ。

『サボタージュ』
今秋 TOHOシネマズみゆき座ほか全国ロードショー

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