「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2014」概要発表会見の模様

次代クリエイターの発掘を目指す「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2014」の概要発表会見が6日、東京・有楽町の日本外国特派員協会で行われた。フィルムを使用せず、デジタルで撮影・制作された作品のみにフォーカスした国際コンペティション映画祭で、今年で11回目を迎える。

今年は84の国と地域から727作品がエントリーされ、長編部門(国際コンペティション部門)、短編部門(国内コンペティション)それぞれ12作品がノミネート審査を突破。また、今年から新設されたアニメーション部門(国内コンペティション)には14作品が候補にあがり、映画祭期間中に上映され、しのぎを削ることになった。

また、オープニング作品として、2012年に本映画祭長編部門にノミネートされた経歴をもつデクスター・フレッチャー監督の新作『サンシャイン/歌声が響く街』が上映されることも決定している。

会見に出席した上田清司氏(実行委員会会長/埼玉県知事)は「今や世界の主流になってデジタルシネマを先取りする映画祭になったと自負している」とあいさつ。映画プロデューサーの新藤次郎氏(長編部門審査委員長/近代映画協会代表取締役)は「映画表現にデジタルは欠かせないが、要は作品の中身。何を表現するために、技術を使っているかを吟味したい」と審査方針を語った。

会見には奥ノ木信夫氏(実行委員会副会長/川口市長)、八木信忠氏(映画祭総合プロデューサー)、佐藤充氏(アニメ部門審査委員長/日本工学院クリエイターズカレッジ長)、瀧沢裕二氏(映画祭ディレクター)が同席した。「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2014」は7月19日(土)から7月27日(日)まで、埼玉県川口市SKIPシティ彩の国ビジュアルプラザ映像ホールほかで開催される。

「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2014」
7月19日(土)から7月27日(日)まで開催

取材・文・写真:内田 涼