水田伸生監督がAV業界を舞台にした話題のドラマを語る

2014.6.11 15:16配信
水田伸生監督

現在放送中のWOWOW連続ドラマW「モザイクジャパン」[R15+指定相当]が注目を集めている。AV業界を舞台にした本作でメガホンを執った水田伸生監督(『謝罪の王様』)を直撃。第1話から驚きの描写で畳みかける演出を見せたが、「僕はいわゆるアダルト要素を含むものは苦手なんですよ」との意外な言葉から、単独インタビューは始まった。

東京の証券会社をリストラされた主人公・理市(永山絢斗)が故郷へ帰り、モダンなビルを構える会社「GALAXYZ」への再就職を果たすも、そこはアダルトビデオ中心の事業を手がける企業で…、というところから始まる「モザイクジャパン」。脚本はこれまで監督と「Mother」「Woman」でも組んできた坂元裕二氏。実は監督、仕事を引き受けた際、物語の舞台がAV業界だとは知らなかった。

「坂元さんからWOWOWで書くから撮らない?って言われて、『やる、やる』って(笑)。だってすごいものが出来そうだって想像するでしょ? でも中身を聞いてビックリですよ。僕は、そもそも男と女がまぐわったりすることは、人様に見せるものじゃないと思ってきましたからね。だから、『これはアカンわ』と」。

その監督を動かしたのは、やはり坂元の脚本だった。「やっぱり優秀な作家だと思いましたね。彼がやりたいのはエロでもAV業界の仕事についてでもなくて、“モザイク”に象徴される社会風刺。今の日本の矛盾点の話。今回はモザイクが外れた世界を見せると。だったら自分もやりたいとなってくる」。

主演の永山については「類まれなる素材」と絶賛。「たとえばOLがピンクローターをポケットから出すのを見てリアクションする。そのリアクションの鮮度が、何回テストや本番をやっても失われない。みなさん絢斗くんを見てナチュラルだとおっしゃるけど、本当にナチュラルなら鮮度は落ちる。だから芝居なんですよ。でもそれを感じさせない天性のものがありますね」。

今回、俳優にもスタッフにも、「これまで培ってきたドラマ作りのアプローチを否定してかかれ」と言って挑んだという監督。その本気度がビシバシ伝わる全5話になっている。

連続ドラマW『モザイクジャパン』[R15+指定相当]
WOWOWプライムにて毎週日曜夜11時~放送中
6月14日(土)深夜0時45分~、第1~4話まで一挙放送

取材・文・写真:望月ふみ

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