『ベイマックス』(C)2014 Disney. All Rights Reserved.

『プレーンズ』『アナと雪の女王』などヒット作を次々に発表しているウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオの最新作『ベイマックス』の最新画像が公開された。本作の舞台は、日本にインスパイアされた架空の都市“サンフランソーキョー”だ。

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本作は、最愛の兄タダシを謎の事故で失い孤独になってしまった少年ヒロが、兄が作り出した心優しいロボットのベイマックスの存在によって少しずつ元気を取り戻し、戦闘力も戦闘意欲もないベイマックスを相棒に、兄タダシの死の謎に迫る姿を描く。

本作の舞台となる“サンフランソーキョー”は名前の通り、米国のサンフランシスコと日本の東京を融合させたような街で、このほど公開された画像には、“不動産”や“空手”“マンション”などの表記が確認できる。ディズニー作品では過去に『カーズ2』で東京が舞台として登場したほか、『シュガー・ラッシュ』では日本生まれのゲームキャラクターが活躍するなど、日本の文化が巧みに取り入れられている。また、ベイマックスは、丸いフォルムに白い身体が何とも愛らしいキャラクターで、つぶらな瞳は“日本の鈴”をイメージしてデザインされており、劇中には他にも様々な“日本のカルチャー”を連想させるデザインが登場することになりそうだ。

思い返せば、本作の製作総指揮を務めるジョン・ラセターはスタジオジブリ作品をはじめとする日本のアニメーションや文化に深い愛情を抱いており、“見た目”だけでなく、キャラクター描写や物語づくりにも日本の文化の影響をうまく取り入れている。『ベイマックス』に日本由来の意匠やストーリー展開がどれほど盛り込まれているか現段階では不明だが、“戦わない愛らしいロボット”や“主人公を元気づけてくれる不思議な相棒”、“家族が主人公にロボットを託す”など日本の観客が愛してきた設定がすでに多く盛り込まれており、『ベイマックス』は日本の観客の心に深く響く作品になりそうだ。

『ベイマックス』
12月20日(土) 全国ロードショー