『オールド・ボーイ』(C)2013 OB PRODUCTIONS,INC.ALL RIGHTS RESERVED.

土屋ガロンと嶺岸信明による日本のコミックをベースにしたパク・チャヌク監督の映画を、スパイク・リー監督が再創造した映画『オールド・ボーイ』の本編映像が公開になった。物語の冒頭で、理由なく監禁されてしまった主人公の姿をとらえた場面だ。

『オールド・ボーイ』本編映像

本作の主人公ジョー・ドーセットは、広告代理店の重役を務める平凡な男だった。しかし、1993年のある夜、泥酔中に何者かに監禁されてしまう。理由もわからぬまま監禁生活は続いたが、20年後にジョーは急に解放される。なぜジョーは監禁されたのか? 彼を監禁した人物は誰なのか?

彼が監禁されているのは、平凡なモーテルの部屋。しかし、それは単なる“見せかけ”で、ドアは鉄製で決して開くことがなく、食事はドア下部に設置された非常に小さな窓から差し入れられる。窓は完全にふさがれており、2枚の絵画だけが一定時間で入れ替わって時の経過を知らせる。ベッドと食事は用意されているため、餓死することはないが、面白いものは何もなく、外部の情報も入って来ない。なぜこんな場所が用意されたのか? なぜ彼はここに閉じ込められたのか? 主人公ジョーは混乱し、暴れ、やがて感極まって涙を流す。

ジョーを演じたジョシュ・ブローリンは本作のために大胆な肉体改造に挑んだ。ある場面では肥満体質の身体をさらし、ある場面では筋肉質な身体を作り上げて過酷なアクションに挑む。さらに“20年”という時間の経過を髪型や表情、メイク、そして演技で見事に表現。『ノーカントリー』や『とらわれて夏』などの演技で高い評価を集めているブローリンが、壮絶な状況に追い込まれた男をどう演じるのかも楽しみだ。

『オールド・ボーイ』
6月28日(土) 新宿バルト9他全国ロードショー