(左から)Yuki Saito監督、芦名星、ネスレ日本株式会社代表取締役社長兼CEOの高岡浩三氏

ネスレ日本株式会社と株式会社パシフィックボイスが特別製作したショートフィルム『あのときのFlavor…』が9日、都内で完成披露され、同社代表取締役社長兼CEOの高岡浩三氏、主演を務める女優の芦名星、メガホンを執ったYuki Saito監督が舞台あいさつを行った。本作はエンターテインメントサイト「ネスレアミューズ」内に開設されているWeb上の無料映画館「ネスレシアター on YouTube」で同日より公開されている

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上映時間18分の本作は、女優になる夢をあきらめ、ニューヨークから帰郷した娘(芦名)と、10年ぶりに再会した父親が1杯のコーヒーを通して、和解し愛を確かめ合う感動のストーリー。父親役に奥田瑛二、母親を宮崎美子が演じている。

芦名は「役柄は女優である私に重なる部分ばかり。何より監督から熱い思いが詰まったお手紙をいただき、私も全力で挑戦し、主人公を通して思いを伝えられた」と完成に感慨しきり。Yuki Saito監督は高校卒業後、映画監督を目指して単身ハリウッドに渡った経験を持ち「夢を実現させる決意や、日本に帰ってきて感じた故郷への思いや、家族のサポートなど実体験を織り込んだ。僕の思いを、芦名さんが形にしてくれた」と感無量の面持ちだった。

また、高岡社長は「完成した作品を観て、不覚にも泣いてしまった。メディアの大きな変化が訪れている中、テレビ広告より長い時間で楽しみながら観られるショートフィルムはブランドの価値をより魅力的に伝える媒体になりつつある。世界中の人に日本のショートフィルムの質の高さを観てもらいたい」と、その可能性に期待を寄せていた。現在、本作の感想をブログに投稿すると、1名に10万円が当たる「目指せ!ヒョーロンヌ!!」キャンペーンを実施中(6月30日まで)。

完成披露試写会ではWeb上の無料映画館「ネスレアミューズ オウチ映画館」内にて、「第3回ネスレアミューズ映画祭」の開催も発表された(12月31日まで)。ラブストーリー、アクションなど20テーマ40作品を毎週2作品ずつ公開。視聴者の投票で「ネスレアワード」「ネスレ日本特別賞」が授与される。『あのときのFlavor…』を手掛けたYuki Saito監督は前回のネスレ日本特別賞受賞。今回も同賞受賞者には副賞として、次回作のショートフィルムの製作支援と、作品内でネスレ製品を監督の自由な発想で紹介する「イントロダクション」制作、Web公開が予定されている。

取材・文・写真:内田 涼