『300〈スリーハンドレッド〉帝国の進撃』で製作・脚本を務めたザック・スナイダー

全世界で興行収入2億ドルを突破した映画『300』の後の戦いを描く超大作『300〈スリーハンドレッド〉~帝国の進撃~』が間もなく日本で公開になる。前作で監督を務めたザック・スナイダーは本作で製作と脚本を担当。最新作も彼の熱意やアイデアが存分に盛り込まれているようだ。国際電話で彼に話を聞いた。

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前作ではレオニダス王と史上最強と謳われた300人のスパルタ兵の戦いが描かれたが、本作では世界征服をもくろむペルシア帝国100万の大軍と、スパルタの魂を継いだ将軍テミストクレス率いるギリシア戦士が激突する。前作の公開後には「続編はない」と言っていたスナイダーは、数年後に原作者のフランク・ミラーから連絡を受けた、と振りかえる。「公開後2~3年経ってからのフランク・ミラーが“映画のアイデアがあるんだ”といって僕のところに来たんだ。そこで僕はスタジオに話をして、脚本を書いた。準備ができたところで、僕のところにスーパーマンの映画の話が来たんだ。自分で監督しようと思っていたんだけど、しばらくしてから監督を雇ってこの映画を作ろうと決めたんだ」。

そこで彼はノーム・ムーロを監督に雇い、製作を進めながら、後方で作品づくりをサポートし続けた。「スタントを監修したデイモン・カーロは前回もお願いしたんだけど、色々と彼とは話し合ったよ。オリジナル作品から戦闘シーンをどうやって進化させることが出来るかね。僕の過去の作品にも全部かかわってもらっているから、過去の作品の戦闘シーンも含めてどう進化させるのか。ファンに見てもらいたいのは、『300』からの進化だ。カメラも進化した。スローモーションの技術も上がり、フレームレートも高くなったし、オリジナル作品を作った時にはできなかったような事が今では可能になった。血とか水のような周辺にあるもの視覚効果も進化している。そういう技術と昔からある戦闘のスタイルを混ぜ合わせると、すごくクールになるんだ」。

スナイダーはその後、『マン・オブ・スティール』を完成させ、現在は『Batman v Superman: Dawn of Justice(原題)』を監督中だが、8年ぶりの『300』にも大きな自信を抱いているようだ。「ゆっくりとした進化だったし、映画を作るのに時間がかかってしまったけど、よく考えてからの事だし、ただ儲けるためにやったのではなくて、集中して真剣に取り組んで、クールなものを作ろうとしたから、映画にとっても良かったと思っているよ」。

『300〈スリーハンドレッド〉~帝国の進撃~』
6月20日(金) 全国ロードショー
※3D/2D/IMAX3D同時公開