篠田麻里子

鬼才スパイク・ジョーンズ監督の最新作『her/世界でひとつの彼女』の公開記念PRイベントが17日、都内で行われ、タレントの篠田麻里子が出席した。人間と人工知能の恋愛を、センシティブに描いたラブストーリー。篠田は「目に見えないOSとの恋は、ちょっとした遠距離恋愛。人間に恋するとこんな切なさや葛藤を感じるんだと、OS側の気持ちで見た」と感情移入していた。

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近未来のロサンゼルスで暮らす、バツイチ男のセオドア(ホアキン・フェニックス)が、最新型人工知能“サマンサ”と出会い、日常生活をともにしながら、次第に特別な感情を覚え始める…。ジョーンズ監督が初めて単独で脚本を執筆し、第86回アカデミー賞脚本賞を受賞した。

篠田は「サマンサは一緒に感動したり、喜んだり、共感してくれるから、自分の一番の理解者として恋愛対象になるかも。映画を観ながら、これは恋に落ちるなと思ったし、こういう恋愛はアリだなと」と本作が描く恋愛が決して不自然ではないとアピール。一方、「そばにいてくれる誰かの温もりの大切さも知った」と話した。

映画からミュージックビデオまで幅広く活躍するジョーンズ監督については「もともと大ファンだったし、今回は賞も取っていると聞き、ずっと興味を持っていた」。本作の映像的な魅力を「色合いがとてもきれいで、言葉にできない切なさや感情を映像で表現している」と分析していた。

『her/世界でひとつの彼女』
6月28日(土)新宿ピカデリーほか全国ロードショー

取材・文・写真:内田 涼