汗ばむ時季の髪の悩みと言えば、地肌のべたつきとニオイではないでしょうか? 髪の生え際が皮脂でべっとりして、さらに脂っぽいイヤなニオイが…なんて状態になると、女子力ダウンどころの話じゃないですよね。

あの不快なニオイを発生させないためには、どうすればいいのか? 6月26日にスタートした髪と地肌の悩みや疑問に答えてくれるwebサイト『h&s 髪と地肌LABO』のエキスパートのひとりである、P&G h&s サイエンティストライース・コエーレさんに訊いてみました。

そもそも地肌が臭うのはどうして?

「もともとかいたばかりの汗や皮脂そのものにニオイはありません。しかし、髪に付着したほこりや汚れなどと混ざり合い、さらに密集した毛髪によって蒸れることで、皮脂が酸化したり雑菌が繁殖したりします。これがニオイの原因です。地肌は顔の皮膚よりも皮脂分泌が盛んで、また汗を拭いにくい部位なので、臭いが気になりやすいんですよ」

体であれば汗をかいてもボディシートで拭いたり制汗剤をスプレーしたりできるけど、髪のスキマから地肌を拭くのは難しいもの。洗髪やヘアケアの段階で気をつける必要があるようです。

「シャンプーは“髪を洗う”ではなく“地肌の汚れを落とす”という意識で、指の腹でマッサージするように洗いましょう。ただし、洗いすぎには要注意。必要な皮脂や潤いが奪われ、地肌のバリア機能が低下してしまいます。ニオイだけでなく、かゆみや乾燥などさらなる地肌トラブルの一因なるため、基本は1日1回で十分です。また、洗髪後に濡れたまま寝るのはNG。濡れた地肌は蒸れやすく、菌が繁殖しやすい状態なので、ニオイの原因になります。ドライヤーで地肌まで乾かしてから寝るように心がけて」