気を取り直して翌日。結局、香料はオレンジエッセンスを選び、ガムシロップを多めにして味を調整する。
肝心の横浜らしさは、編集部の紅一点、美大卒のTさんに頼み、ラベルで表現することにした。
完成品がこちら。その名も「はまれぽサイダー」!
なんとTさん、2種類もラベルを作ってくれた。個人的にはシンプルな文字のみのデザインが好み。
※160mlの水に対して、クエン酸と重曹は約5g。ガムシロップは水に対して1割強の濃度が一番おいしかった
横浜地サイダー飲みくらべ
手元にあるのは、4つの地サイダーと記者が作った自サイダー。
どれが真の横浜サイダーにふさわしいか、ハマっ子に飲みくらべてもらうことに。
協力してもらった方には、好みの味、甘みの強さ、好みのラベルデザインの3票を各サイダーに投票してもらうようにした。
HANAEさん
「味も炭酸もスッキリして飲みやすい!」
MORIさん
「甘めの味付けがクセになる。僕はコレ!」
NORIKOさん(左)
「ロゴマークがかわいい!」
MACHIKOさん(右)
「一番しっとりして甘さも自然です」
REIさん
「よく行く黄金町に地サイダーがあったのが驚き!」
記者を含めて7人の投票結果(ひとりは写真NG…)。
味の好みは、甘さの少ない黄金サイダー、ポートサイダーが人気。逆に甘みの強さはオリツルサイダーと横浜サイダー プレミアムクリアが際立っている。
ラベルデザインはイラストを取り入れたデザインに票が集まり、やはりロゴに情緒があるオリツルサイダーが人気だった。記者の健闘むなしく、はまれぽサイダーは残念な結果に。Tさんへの感謝を込めて記者はラベルに1票投じた。
最後に…
身もふたもない話だが、サイダーは市販のものを買ったほうが安いし、うまい、さらに手間もかからない。これは身を持って感じた紛れもない感想だ。
今回作った「はまれぽサイダー」、到底売り物にならないし、見た目や味は市販品に適わないが、地元の水を使うという“真の”横浜地サイダーという意味では、記者の自サイダーに軍配が上がると考えたいし、せめてその心意気だけは認めてほしい…。
とはいえ、地サイダーに難しい定義はないのだから、地域の活性化や町おこしの一環で登場する地サイダーは今後もどんどん増えるはずだ。横浜のものだけではなく、旅行先や出張先で地サイダーを見かけたら、みなさんもぜひ味わってみてほしい。
後日、麦焼酎に余ったクエン酸を少し入れてみたらレモンハイのようでなかなかおいしかった。
次は、はまれぽハイボールでも作ってみようか…。
※本記事は2010年11月の「はまれぽ」記事を再掲載したものです。