ハギワラソリューションズの「Secure SD Card」

エレコムのグループ会社で産業用半導体メモリを得意とするハギワラソリューションズは、5月9日から11日まで開催中のIT総合展「2018 Japan IT Week 春」の「第7回 IoT/M2M展 春」に出展。4月27日に、産業用制御システムやIoT機器向けのセキュリティ対策ソリューションで戦略的パートナーシップ契約を交したスイスのSwissbit社と共同で、国内初となる「Secure SD Card」を披露した。

「インダストリー 4.0」で叫ばれているIoTで見える化されたスマート工場では、あらゆる工作機器やシステムが無線のWi-Fiなどでつながる。しかし、システムがオープンになればなるほど、産業用IoT機器はサイバー攻撃のリスクにさらされる。また、メモリカードに保存した機密データの持ち出しや紛失による漏洩といった、ヒューマンエラーも起きやすくなる。

「Secure SD Card」は一口でいえば、データの読み出しに強固なセキュリティ対策が施されたSDカードだ。カードのシステム内に「スマートカードチップ」を内蔵することで、ハードウェアのセキュリティキーを既存システムに簡単に追加できる。「Secure SD Card」を挿入するだけで、システムの起動制限やアクセス保護、「Secure SD Card」のデータ保護、ライセンス保護などができるのだ。

具体的には「Secure SD Card」をPCなどに差し込んで、中身のデータにアクセスしようとしてもモニタには、データがないように表示される。専用のソフトウェアを立ち上げると、あらかじめ設定したPINコードの入力が求められ、正しいコードだとデータが読み出せる仕組みだ。PINコードのアクセス回数の制限も自由に設定できる。

例えば、「Secure SD Card」を紛失してしまっても、ほかの人が「Secure SD Card」を読み出すときにデータは表示されないので、アクセス自体ができない。すでにSwissbit社では、警察が身に着けている監視カメラのSDカードで採用されるなどの実績を持つ。

セキュリティ対策もPINコードだけではなく、工場内など特定の敷地に入ったときだけロックが解除される仕様にすることもできる。この点は、産業用半導体メモリの組み込みで実績とノウハウがあるハギワラソリューションズの得意とするところだ。

エレコムは、産業用のエンベデット(組み込み)事業に大きく経営の舵を切っている。「Secure SD Card」はその具体的なソリューションの一つで、システム規模の大小にかかわらず、例えば医療現場の患者の膨大な個人データの保護など、あらゆるシーンで活用できるそうだ。

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