西島秀俊と真木よう子

TBSとWOWOWが共同制作する『MOZU』の新シーズンにあたる連続ドラマW『MOZU Season2 ~幻の翼~』の完成披露試写会が6月20日、都内で行われ、主演の西島秀俊をはじめ、共演する真木よう子と池松壮亮、羽住英一郎監督が出席した。見どころを質問された真木が「西島さんがいっぱい脱いでいる」と話すと、西島は「脱いでないよ!テキトーなこと言わないで」と冷や汗をかいていた。

TBSで放送された『MOZU Season1 ~百舌の叫ぶ夜~』から半年後を舞台に、妻の死の真相を追う警視庁公安部エース・倉木(西島)の前に、巨悪が立ちはだかる。見え隠れする“百舌”の影や、公安警察官・美希(真木)の実家に鳴り響く無言電話など、前シーズンで生まれた謎に迫りながら、物語はクライマックスへと加速する。

約8か月に及んだハードな撮影について、西島は「いい意味で“仕事バカ”ばかりが集まった現場。どんなに大変でもテンションが下がることなく、周りに引っ張ってもらった。本当にタフな人しかいないんですよ」と振り返った。

一方、紅一点の真木は「まさに男祭り。私以外、女性はほとんどいない状態で、ひっそりしていました(笑)。今回のシーズンは実家で子どもと過ごすシーンもあるので、やっと笑うことができて嬉しかった」。池松はキャスト陣随一の体当たり演技で大反響を巻き起こし「長い戦いだったし、終わりが近づく中『もう終わるのか』という気持ちと、『早く終わってくれ』という気持ちに同時になった」と心境を語った。

羽住監督も「まるでおもちゃを片付けなくちゃいけない子どもの気持ちだった」とクランクアップ時の“さみしさ”を明かし、「2つのシーズンを通して、長い映画を撮るつもりで取り組んだ。(映画以上に)いろんな伏線を散りばめる作業が楽しかった」と達成感を示した。

連続ドラマW『MOZU Season2 ~幻の翼~』
6月22日(日)から毎週日曜夜10時放送(全5話/第1話無料放送)

取材・文・写真:内田 涼