オワリカラ 写真:Ohagi オワリカラ 写真:Ohagi

6月18日(水)に東京・clubasiaでSMA 40th presents NEXT NEW LIVE SERIES 「HARE NOVA」のVol.03が開催された。

同イベントはこの日で3回目。MCの土岐麻子とソニー・ミュージックアーティスツ(SMA)の冨永周平による趣旨説明のあと、この日の1組目、スライディングが普通の歩き方が登場。9人編成というグループ編成にも驚かされるが、楽曲もヒップホップを基調としながら、敷居の高さは感じられず、普段そのジャンルに精通していない人でも入り込みやすいメロディとパフォーマンスを見せてくれた。このイベントの肝であるゲストウォッチャーからは楽曲のクオリティやスキルの高さを挙げられると同時に、「もっと照れないでやってみては」というコメントが聞かれた。2組目はORIE。お互いが主張しながらも、邪魔にならない男女混声ボーカルが刺激的な3人組で、ゲストウォッチャーからの「それぞれの声質は非常に素晴らしいものをもっているので、キーを変えて歌ってみるのも良いのでは?」という具体的なアドバイスにメンバーは耳を傾けていた。3組目は被写体X。一瞬で自分たちの世界に変えてしまう独特の空気と楽曲を持っており、並列で観ても埋もれない秘めた闘志のようなものを感じさせた。ゲストウォッチャーは音楽的な素養の高さを認めながらも、「セットリストの関係か、少し単調な曲が続いた印象なので、違うテンポの曲も聴いてみたいと感じた」という趣旨のコメントが聞かれた。4組目のNeruQooNeluは、楽曲とメンバーの持つ無国籍な雰囲気がとても心地よく、音楽的な知識も高いバンドだと感じさせた。ゲストウォッチャーからはその雰囲気を絶賛する声が聞かれると同時に「バンドを長く続けていくためにどう考えていくかも重要」というアドバイスも。そして5組目はBOYS END SWING GIRL。この日の出演者では唯一と言えるストレート楽曲で、観客への煽り方も含め、エネルギッシュさを存分に感じられた。Vo&Gの冨塚大地の声に賛辞が集まる一方、ライバルが多いジャンルである事から「作詞の勉強に、もっと多くの映画や小説を読んだらもう一段階上に行けるのでは」というコメントが寄せられた。

5組が終了し、この日のゲストアクト、オワリカラが登場。MCでVo&Gのタカハシヒョウリが「ゲストと言う気分よりかはチャレンジャーのような気分で」と話したとおり、最新アルバム『サイハテ・ソングス』から『踊るロールシャッハ』や『黒歴史にOK!』などキラーチューンを披露。また『団地』では同イベントのオープニングVTRを作成した水藤友基が担当したMVをステージ後方のモニターに流しながらの演奏を見せた。観客は彼らの持つ静と動の絶妙なリズムと歌詞の世界に酔いしれ、思い思いに体を動かしていた。

次回Vol.04は7月16日(水)に同会場でゲストに住岡梨奈を迎えて行われる。チケットは発売中。