精機事業が大幅な増収をけん引した

ニコンが5月10日に発表した2018年3月期の連結決算は、売上高が7170億7800万円(前期比4.3%減)で、営業利益は562億3600万円(前期は7億7400万円)、親会社の所有者に帰属する当期利益は347億7200万円(前期比676.6%増)だった。

大幅な増益をけん引したのは、精機事業だ。なかでも、4Kテレビや今後普及が期待される8Kテレビ向けの液晶パネル、有機ELパネルなどの量産に適した第10.5世代プレートサイズ対応のFPD露光装置「FX-103S」を、計画通りに販売できたことが大きな要因だという。

他方、レンズ交換式デジタルカメラは全体での販売台数は減少したものの、高精細な描写と高速連続撮影を両立させたデジタル一眼レフカメラ「D850」が好調に推移し、高級機の売り上げを大きく伸ばした。コンパクトデジタルカメラは、高性能アウトドアモデル「COOLPIX W300」など高付加価値製品の販売に注力したが、市場の縮小に影響されて販売台数が大幅に減少した。

今後もレンズ交換式デジタルカメラやコンパクトデジタルカメラ市場は、厳しい状況が続くと予想。精機事業やヘルスケア事業は堅調に推移するものとみている。これらにより、19年3月期の売上高は7400億円、営業利益は700億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は500億円になると見込んでいる。

「ウレぴあ総研」更新情報が受け取れます