ツアーを完走した東方神起 左からチャンミン、ユンホ ツアーを完走した東方神起 左からチャンミン、ユンホ

韓国出身の人気ユニット、東方神起が6月22日、京セラドーム大阪で全国ツアー「東方神起 LIVE TOUR 2014~TREE~」のファイナルを迎えた。

今年3月にリリースしたアルバム『TREE』を引っさげ、4月の横浜アリーナを皮切りに、アリーナとドームを含む全国11か所全29公演で60万人を動員したツアーの集大成。東方神起のテーマカラーであるパールレッドのペンライトで真っ赤に染まった会場に、ふたりは黄金に輝くマントに身を包んで登場。力強いナンバー『Champion』でライブの幕を開け、会場を圧倒。「最終日だから全力でいきたいと思います! テンションアゲアゲで楽しんで。楽しむ準備はOK?」(ユンホ)と煽ると熱狂のステージを繰り広げた。

アルバム収録曲を中心にしながらも、『Why? [Keep Your Head Down]』や『Hide & Seek』などのヒット曲の他、『With All My Heart~君が踊る、夏~』『miss you』などの旧作もパフォーマンス。ソロ・ステージではチャンミンはバラード曲『Over』を熱唱し会場の涙を誘い、ユンホはコミカルな要素を取り入れた80年代風のロック『Shout Out』で大いに盛り上げた。多様なジャンルの楽曲でめまぐるしくステージを展開、全26曲約3時間半にわたって多彩なパフォーマンスで魅せた。

特に目を引いたのは、ミュージカルをイメージした演出が光った『SURI SURI [Spellbound]』『Something』だ。オトナの男だからこそ表現できる世界観と東方神起の新たな魅力、新境地をたっぷり見せつけた。『Something』でのロープを巧みに使ったハイレベルなパフォーマンスは圧巻の一言。大胆にして繊細な重厚感あふれるステージは目にも鮮やか。さらに、『Wedding Dress』では、ふたりを乗せたサブステージが浮き上がり、その周囲が噴水で覆われるという演出も。まるでウェディングケーキのような様相で幸福が溢れていた。

東方神起の真髄を発揮するのはなんといってもダンスパフォーマンスだが、会場を大爆笑の渦に巻き込むトークも大人気だ。明石家さんまから、ピンクレディーの『UFO』をパロディした自己紹介ギャグを伝授されたユンホは、フリつきで「ユンホ!」。チャンミンもますだおかだの岡田圭右から提案された、シャンプーのCMをパロディしたギャグ「チャン・ミン・シャ~ン」で髪をかき上げ、爆笑をさらった。

この日、2011年の再始動後、今回を含む3度の全国ツアーで総観客動員数は200万人を達成、海外アーティスト史上最速での最多動員数を記録したふたり。幸福な笑顔があふれる会場を見渡しながら、チャンミンは「皆さんの力になれるアーティストになれて、ひとりの人間として幸せです」としみじみ。ユンホは「東方神起のメンバーでよかった。みんなが好きだから歌うことで幸せになるのが重要。東方神起の最後と最高のメンバーは皆さんです。皆さんは宝ものです!」と絶叫すると、会場は大歓声に包まれた。