「忍たま乱太郎」というアニメがある。

筆者が小学生の頃から朝日小学生新聞で連載している「落第忍者乱太郎」を原作とするアニメだ。連載がスタートした当初からずっと読んでいたが、まさかここまでの長寿作品になるとは夢にも思わなかった。

それはさておき、ちょうどアニメの放送が始まる頃に原作漫画は卒業したので、その後の「忍たま」についてはあまり詳しくは知らなかった。筆者が把握していることと言えば、

・乱太郎たちは相変わらずらしい(サザエさん方式なので、ずっと1年生)
・新キャラとして上級生が登場しているらしい
・大きなお姉さんに人気があるらしい

ということくらいである。

さて、そんな「忍たま」がミュージカル化されたということで、今回ありがたくもゲネプロに参加することができた。

 

最初は「忍たま」がミュージカルとして成立するのか? と半信半疑だったのだが、聞けば2010年からもう5年間も続いている人気の舞台というではないか。アニメや劇場版だけでなく、舞台にもなっていたなんて! 小学生の同級生が出世したのを同窓会で知ったときのような気分である。

今回、観ることができたミュージカル「忍たま乱太郎」(略して「忍ミュ」)は、今年の1月にサンシャイン劇場で行われた公演「第5弾~新たなる敵!~」の再演となる舞台だ。再演と言いつつ脚本などは大きく変わっており、新作のように楽しめる……らしい(すみません、前回を見てないんです)。その意味では、単なる再演ではない、かなり気合の入った公演だと言えそうだ。

メインで活躍するのは、六年生の6人……って、ちょっと待った! 主人公って乱太郎・きり丸・しんべヱの一年生トリオなんじゃないの?

 

 

そう、実はミュージカル「忍たま乱太郎」の主役は、最初から忍術学園の6年生なのだ。なんでそんなことになっているのかというと、ミュージカルを見に来る大人の女性に特に人気なのが、6年生をはじめとする上級生だから。うーん、なるほど。しかし、そうなると、上級生を知らない筆者が今回のミュージカルを見て果たして楽しめるのだろうか。

ちょっと不安な気持ちを抱いたまま、ミュージカルがスタートした。