第2代王者を決める『B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2017-18』がいよいよ戦いの火蓋を切って落とす。2勝先取のQUATERFINALSで極上のカードが組まれた。千葉ジェッツ×川崎ブレイブサンダースだ。東地区1位と東地区3位の戦いは、4月26日に勢力図が変わった。初代得点王にして、初代MVPのニック・ファジーカスの帰化が認められたのだ。

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川崎の大黒柱・ファジーカスが帰化選手として初出場したのは、奇しくも5月2日・千葉戦。川崎はPG篠山竜青の不在を感じさせない戦いぶりを見せ、102-90で千葉を下したのだ。試合後、北卓也HCが「ニックが帰化をして初めてのゲームだったので、どこまでできるか、時間がなかったのでいろんなことを試しながらやった」とまだ試運転だと明かせば、ファジーカスも「ルー(・アマンドソン)もジョシュ(・デービス)もリバウンドがうまいし、自分もリバウンドは強い方なので、3人がローテーションで出られると、リバウンドがたくさん取れる。これまでの試合とは違う」と手応えを口にした。ファジーカスとのコンビで“ツジーカス”と称される辻直人も「ジェッツと対戦する時は2Q、3Qでインサイドのところでやられて3Qは離されたが、今日はそういうところがなかった。ミスは多かったが、ゲームを通して自分たちのバスケットができた」とキッパリ。千葉の司令塔・富樫勇樹も「ちょっとずるいな」と苦笑いするほかなかった。

川崎は最終節でも最高勝率となった中地区1位・シーホース三河に75-62で先勝、さすがに連勝は出来なかったが第2戦も83-86と好ゲームを展開したのだった。

5月7日、『B.LEAGUE CS 2017-18』記者会見の席で富樫と辻は来るべき決戦へ向けて、こう意気込みを語った。

「連覇した『天皇杯』も自信となったが、60試合戦っての地区優勝はチームの目標。それを達成できた自信がある。今までやってきたことを『CS』でも全員でできたら結果はついてくる」(富樫)
「去年全体1位ながら決勝で負けて一番悔しい思いをした。東芝グループとして戦う最後の『CS』でもあるので、恩返しの意味でも昨年のリベンジを果たしたい」(辻)

勝負の鍵についてはこう分析した。
「ニックが帰化した川崎と第31節でやれてよかった。想像していたことだが本当に強かった。それを体感できた。やはりディフェンスは大崩れすることがないので、リバウンドさえ取れればしっかり走れると思う」(富樫)
「シーズン(の直接対決)も3勝3敗、強敵なのは間違いない。第31節のようにリバウンドを取れれば、勝利に近付く」(辻)

『B.LEAGUE CS 2017-18』QUATERFINALS・千葉×川崎は5月12日(土)・13日(日)・船橋アリーナにてティップオフ。壮絶な潰し合いは見逃せない。チケット発売中。