工藤壮人(柏レイソル) (c)J.LEAGUE PHOTOS 工藤壮人(柏レイソル) (c)J.LEAGUE PHOTOS

8月6日(水)に行われる「スルガ銀行チャンピオンシップ2014 CHIBA」にて、「2013 Jリーグヤマザキナビスコカップ」覇者の柏レイソルが、南米クラブの国際大会「コパ・トタル・スダメリカーナ2013」で初優勝を果たしたラヌス(アルゼンチン)を迎え撃つ。

「スルガ銀行チャンピオンシップ2014」チケット情報

勝敗の鍵は、エース・工藤壮人の復調にあると言える。昨シーズンは19ゴールと唸りを上げた決定力だが、今季は影を潜めている。リーグ前半戦での戦いぶりは、「らしくない」のひと言に尽きるのだ。ブラジルW杯日本代表メンバーに最後まで候補入りしていたが、結果は落選だった。メンバーが発表された当日には、自身のTwitterで「素直に、悔しい」と、その気持ちを吐露している。直後の5月17日に行われたJ1リーグ・ヴァンフォーレ甲府戦でも、どこか悔しさを引き摺ったように動きが重いままだった。だが、中断前最後の6月1日「ナビスコ杯」徳島ヴォルティス戦で、復調の兆しが見られた。前半終了間際、振り向きざまのシュートが結実したのだ。「これぞエース」と言える、久しぶりに見せた強気なプレーだった。結局この試合は、54分にMF・大谷秀和が放ったシュートのこぼれ球に詰めた工藤のゴールとFW・レアンドロのダメ押し弾で勝利し、決勝トーナメント進出を決めている。

工藤とともに攻撃の要となるFW・田中順也は、ポルトガル1部の名門、スポルティング・リスボン移籍の噂が出ている。爆発的な左足のシュートはさらに磨きがかかった。今シーズンはシュートだけでなく、前線からの守備や質の高いFK、CKでも貢献している。傍若無人な左足は、果たして夏以降の柏にも存在するのか。

南米王者・ラヌスは、過去には現柏監督・ネルシーニョも率いたことのあるポンチ・プレッタ(ブラジル)を2試合合計3-1で破り覇者となった。前線からの積極的なプレスと、両ウイングを活かした攻撃が特長。同時にショートカウンターも持ち合わせ、テクニカルかつスピーディーなサッカーを展開する。

そんな“南米サッカー”に、 大谷・茨田陽生のボランチコンビが歯止めをかける。危機的場面には必ず姿を見せる大谷が敵の攻撃の芽を摘めば、茨田のうっとりするようなキラーパスが炸裂する。そのエクセレントな楔を、復調しつつある工藤が確実にゴールに繋げられるか。そここそがポイントとなるだろう。

「スルガ銀行チャンピオンシップ2014」は、8月6日(水)日立柏サッカー場にてキックオフ。チケットは6月28日(土)より一般発売開始。

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