福岡でのプロモーションの模様

最新作『オール・ユー・ニード・イズ・キル』を引っさげ、20回目のプロモーション来日を果たした米俳優のトム・クルーズが26日、大阪、福岡、東京の3大都市を1日で訪問する弾丸PRツアーを敢行した。関係者によると3都市でファン1万1500人を動員。なかでもクルーズが初訪問した福岡では、7000人ものファンが集結し、スターパワーを見せつけた。

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最初の訪問地である大阪では、道頓堀川を舟で上がる“道頓堀クルーズ”を満喫。朝から両岸に集まったファン3000人に「マイド!オオキニ」と関西弁のあいさつを披露し、「今日という1日が、マジカルな時間になる予感がするよ」とここから始まる弾丸ツアーの意気込みを語った。

関西国際空港からチャーター便で福岡入りしたクルーズが、JR博多シティ駅前広場に姿を現したのは午後1時40分頃。高さ約20メートルあるテラスから「皆さんの歓迎を心から受け止めている。この瞬間は絶対に忘れないよ」とあいさつすると、代表作『ミッション:インポッシブル』ばりにテラスから身を乗り出す瞬間も。また、イベント終了直後、雨が降り出し、“晴れ男”ぶりも発揮した。

その後、福岡空港から羽田空港に到着すると、約1500人のファンが待ち受ける東京・六本木ヒルズアリーナで、ジャパンプレミアを実施。原作者である桜坂洋氏と対面し「大好きな日本が生んだ原作で、思い入れも強いんだ。日本の皆さんに観てもらえるこの瞬間を、この3年間ずっと待っていた」と固い握手を交わした。

クルーズ演じる主人公が「戦い、殺され、生き返る」という設定にちなみ、各都市間を飛行機で移動し“ループ”を完成させた今回の弾丸PRツアー。総移動距離は約1400キロ。親日家であるクルーズ本人が、原作を生んだ日本への敬意を示し、発案した世界中で日本だけの試み。チャーター機にはプレス関係者も同乗し、移動中にクルーズ本人が記者1人1人と談笑し、本作への熱い思いを伝えていた。

『オール・ユー・ニード・イズ・キル』
7月4日(金)2D&3Dロードショー

取材・文・写真:内田 涼