スキルアップに必要なもの

先に述べた通り、「とにかく空いた時間で、少しでも稼げれば良い」と考える方であれば、特に気にする必要もないでしょう。目に止まった仕事を空き時間でこなせば、多少なり収入になります。家を出る必要もないですから、非常に手軽です。

しかし、しっかりと収入を得たい、あるいはプロライターを目指したい方にとって必要となるのが、スキルアップです。

ライティングはクリエイティブな仕事であり、文章のクオリティ等がそのまま評価に繋がります。媒体やそのターゲット等によって好まれる文章こそ異なりますが、素人の文章とプロの文章とでは、やはり大きな差があるものです。

また、スキルは収入に比例する部分があります。例えば同じバッグでも、有名ブランドと無名ブランドで価格が異なるように、企業もまた文章のクオリティに対して、それに見合った報酬を支払います(実際には、これもまた崩壊しつつありますが…)。読まれることを前提としない量産型のブログ記事と、読まれることでこそ価値を持つコンテンツ記事では、求められるスキルと対価が異なるのは当然でしょう。

では、ライターとしてスキルアップするために、何が必要でしょうか。これには恐らく様々な意見がありますが、ここでは2つの事をご紹介したいと思います。それは、「フィードバック」と「実績作り」です。

1)フィードバック
学生の頃、多くの方々は読書感想文や論文などを書かれた経験をお持ちでしょう。これらは提出して終わりではなく、先生・教授から添削を受けたはずです。あるいは、家族や友人に読んでもらい、意見を受け付ける機会もあったでしょう。他者の目から見た意見、つまりフィードバックを得ることは、何事においても上達の土台となるわけです。

ではライティングの仕事において、こうした意見を受ける機会はどの程度あるでしょうか。

クオリティの求められない「スキル不要」の案件であれば、恐らく記事を納品して終わり。よほど仕様に反していない限り、修正指示などもないでしょう。その記事の良し悪しなど聞く機会はほとんどありません。そもそも、スキル不要の案件では記事にクオリティが求められないことが多いので、納品した記事がほぼそのまま使われることがほとんどです。これではフィードバックを受けようが受けまいが、スキルアップに繋がる可能性は低いと言えます。

となれば、出来るだけ仕事を選びたいと考えるでしょう。未経験者に書いてもらう記事の中にも、ちゃんと“読み物”として使用されるものがあります。この辺りは、しっかりと募集要件を見ながら判断してください。

2)実績作り
未経験者を歓迎する案件の多くは、著作権譲渡は当たり前。実績公開もNGとする場合が多く、先の通りそもそもその記事が「どこに公開されているのか」の情報すら得られません。これでは例え実績があったとしても、それを目に見える形で示すことはできません。

いくら繰り返し足し算を勉強しても、自然に割り算が出来るようにはなりません。ライティングも同じく、求められるクオリティの低い仕事をいくらこなしても、高いレベルの文章を書けるようにはならないでしょう。

しかし、方法はいくつかあります。3つ挙げてみますので、まずは試してみてください。