「釼釧金」快楽主義のエンターテイナー。

一方で守備陣に目を移すと、ザッケローニ監督とまったく同じなっちんである「揚柳木(ようりゅうぼく)」の内田篤人選手は、監督の戦術をよく理解して、迷いなくプレーしていたはずです。

ところが、ディフェンスの要ともいうべき吉田麻也選手は「釼釧金(さいせんきん)」で、監督とは噛み合わない「相剋」の相性。ここからはあくまで想像に過ぎませんが、吉田選手は最後の最後まで監督の戦術を呑み込むことができず、心の中に葛藤を抱えていたのでは?そしてその葛藤が、ザックジャパンのアキレス腱になっていたのではないでしょうか。


とはいえ、なっちん的に見て今回の敗退の最大の理由は、やはりザッケローニ監督の運勢でしょう。監督は今年までなっちん占いにおける不運期である「無卦」の期間にあり、本番で勝ち抜ける運気にはなかったと思われます。もしワールドカップの開催が来年なら違う結果になっていたはず。次の代表監督は是非、四年後に幸運期のピークを迎える人を選んでほしいものです。

少し気が早い話ですが、その四年後のロシア大会に向けて、日本代表を強くするための、なっちん的最重要課題は「火のなっちんを持つストライカーの育成」だと考えています。

世界に目を向けると、L・メッシ選手は「覆燈火(ふくとうか)」、C・ロナウド選手は「山頭火(さんとうか)」、イングランドのW・ルーニー選手は「山下火(さんげか)」で、すべて"火のなっちん"の持ち主。個の力で状況を打開できる「火」のストライカーを、ロシア大会までの間に育てられるかどうかに、日本サッカーの未来がかかっています。ものすごい逸材が現われることを大いに期待したいと思います。

 

占術占法研究家。生家がお寺の敷地の中にあったため、幼少時から数々の神秘体験、心霊体験をする。10代後半から占術の研究を始め、手相占い、姓名判断、四柱推命を経て「なっちん占い」に辿り着く。占術の中では手相占いのキャリアが最も長く、ホルヘ・ルイス・ボルヘスやカート・ボネガットやなど世界的な小説家の手相を診た経験を持つ。趣味は骨董収集で、古い陶磁器には作者や持ち主の魂が宿っていると信じている。先日ぴあ社より「なっちん占い」を刊行。

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