水夏希、大貫勇輔、湖月わたる 水夏希、大貫勇輔、湖月わたる

2012年、ラスタ・トーマス率いるBAD BOYSと宝塚歌劇団OGを中心とするBAD GIRLSの共演で話題を呼んだDANCE LEGENDシリーズ『BAD GIRLS meet BAD BOYS』。今夏、シリーズ第2弾として、BAD GIRLSがプロのタンゴダンサーと組む『Argentango』が上演に。相前後してBAD BOYSも『Rock the Ballet2』を公演。大貫勇輔が唯一の日本人として出演する。BAD GIRLSの湖月わたると水夏希、BAD BOYS出演の大貫に語ってもらった。

『Argentango』『Rock the Ballet2』チケット情報

「BAD BOYSは、ラスタさんが細やかかつ大らかにカンパニーを引っ張っていらして。本番前に皆で円陣組んだり腕立て伏せを始めたり、精神も肉体もアップしていく姿も印象的でした」(湖月)、「言葉が違っても、ダンスを通してコミュニケーションが取れるって素晴らしいと感じながら稽古していました。本番では毎公演、BAD BOYSの方々のパワフルな踊りを袖から観ていましたね」(水)と、2年前を振り返るふたり。その稽古に、実は大貫も1回だけ参加したという。「初めはラスタに会うという話が、『稽古着を持っているなら踊って見せて』と言われて。必死過ぎてよく覚えていないんですが、それが今回の出演につながりました」(大貫)。

既に『Rock the Ballet2』の稽古もアメリカで行ったほか、今年3月にはBAD BOYS『ロミオ&ジュリエット』ドイツ公演でパリス役デビューを果たした大貫。「BAD BOYSの振付は、バレエベースでありつつジャズ的だったりヒップホップ的だったりと独特。しかも、ピルエットしてジャンプして床に転がってキープして回って…といった具合に休みがなくハードなんです」と分析する大貫に、「そうそう! すごかったですよね(笑)」と湖月、「まだ踊るの!?という感じで、私も前回は稽古中、酸欠になりました」と水が、それぞれ深くうなずく。

その湖月と水が挑むのはタンゴ。「本場アルゼンチンのダンサーの方々とのカップリングで踊りをお見せするので、BAD GIRLSとしてもまた違った雰囲気になると思います。タンゴでは、男性のリードに身を委ねつつ、どんな香りを残していくかが女性の役割」と湖月が語り、水が「すごく難しいですよね。ただ、自分ひとりでパフォーマンスをする時とは違うものが出せるはず」と意気込んだ。

別々に公演を行う彼らだが、BAD GIRLSがBAD BOYSの舞台に「ゲストコラボ出演」する日も。8から9月は彼らのダンスが熱い。「アルジェンタンゴ」は8月21日(木)から26日(火)まで東京芸術劇場プレイハウス、8月29日(金)から31日(日)まで大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ、9月3日(水)愛知・日本特殊陶業市民会館ビレッジホールにて。「Rock the Ballet2」は8月28日(木)から31日(日)まで東京芸術劇場プレイハウス、9月2日(火)大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティにて。チケット発売中。

取材・文:高橋彩子