『友罪』特別授業に参加した瑛太(左)と生田斗真

 映画『友罪』をテーマにした特別授業が14日、東京都内の明治大学駿河台キャンパスで行われ、主演の生田斗真と瑛太、瀬々敬久監督が学生とのディスカッションに臨んだ。

 本作は、1997年に起きた神戸の連続児童殺傷事件をモデルにした薬丸岳氏の同名小説を原作とし、少年犯罪者のその後を描く。

 友人がかつて殺人を犯していたことを知った元ジャーナリスト役の生田は「映画が決まる前に小説を読んでいて、映像として残すべき作品だと考えていた。実際にオファーを頂き、この作品を世に送り出そうというスタッフ、キャストの覚悟、熱意を感じながら撮影した」と振り返った。

 学生からの「かつて人を傷つけて後悔したことは?」という質問には、「幼い頃、クラスの輪の中に入れない子に、なんで手を差し伸べなかったんだろうという思いはある。故意ではなく、知らず知らずのうちに悲しい思いをさせていたことはあるかもしれない」と神妙な面持ちで話した。

 一方、瑛太は「同じサッカーチームに僕よりうまい同級生がいて、その子に白髪が生えていたから『石灰が付いている』という嫌がらせをした」と告白。続けて「その1週間後に、僕にも白髪が生え始めました。罰が当たったんです。白髪は今も染めています」と明かし、会場の笑いを誘った。

 学生には、瑛太が「瑛太と生田斗真、どっちが好きですか? 結果は分かっているけれど」と直球の質問を。結果は意外にも瑛太が生田を上回り、「斗真、ごめん」と謝りながらも、うれしさを隠し切れない表情を浮かべた。

 映画は5月25日から全国ロードショー。