床拭きロボット ブラーバ 380j

セールス・オンデマンドは、アイロボット社のロボット掃除機「ルンバ」に続き、自動で床の拭き掃除をする「床拭きロボット ブラーバ 380j」を7月4日に発売する。税別価格は3万3000円。

「ブラーバ」は、アイロボット社が2012年に買収した米Evolution Roboticsのフローリングお掃除ロボット「Mint」を改名して、米国で2013年8月に発売した製品。室崎肇社長は「世界約30か国で販売している。いまや日本の家の7割はフローリング。海外と違って、靴を履かず裸足でフローリングの上を歩く。そのため、日本のユーザーは週1回以上水拭きを行っている」と話し、新たな市場の創出を狙う。

フローリングやタイルなどの堅い床を水拭きする「ウェットモード」と、から拭きする「ドライモード」の二つのモードを搭載する。ウェットモードは、人が雑巾がけをするように前後に移動しながら床を拭く。油脂汚れや食べこぼしのあと、掃除機の排気で巻き上がってしまうような花粉、ハウスダストもていねいに拭き取る。

専用のクリーニングパッドに水を入れておくことで、専用の拭き布を自動で濡らすので、広い面積の水拭きができる。一度に水拭きできる床面積は最大20畳。約4時間の充電で約2時間半動く。

ドライモードは、直進しながら障害物の場所でターンを繰り返し、平行移動しながら清掃する。拭き布は専用のドライクロスか、市販の使い捨てお掃除シートを使用する。ドライモードで一度に拭くことができる床面積は最大56畳で、約4時間稼働する。

各種センサを内蔵し、障害物や段差を検知して回避したり、拭いた場所を記憶しながら移動したりして、床の拭き残しを減らす。

自身の位置を把握する「NorthStarナビゲーションシステム」を搭載。「NorthStartキューブ」が天井に向けて照射する赤外線をキャッチし、キューブと「ブラーバ」の位置を把握し、自身が部屋のどこを掃除しているのか、次にどこを掃除すればよいのかを判断する。「ルンバ」のように自動で充電スタンドに戻る機能はないが、掃除が終了すると掃除を開始した地点に戻る。

「ブラーバ」は当面、直販サイトで取り扱う。室崎社長は「新ジャンルの製品なので、まずはユーザーと直接コミュニケーションを取ることができる直販サイトが最適」と説明した。