TAMAGOTCHI 4U

バンダイは、「たまごっち」シリーズの最新モデル「TAMAGOTCHI 4U」を9月27日に発売する。価格は6458円。小学生女子と初代「たまごっち」で遊んでいた20~30代女性をターゲットに、2015年3月末までに100万個の販売を目指す。

発表会の冒頭、上野和典社長は「『たまごっち』シリーズは、これまで累計8000万個を販売している。新しい『TAMAGOTCHI 4U』はNFC(近距離無線通信)を搭載し、データのダウンロードやコミュニケーションがこれまで以上に簡単で、広がりのあるものに進化する。もう一度ブームを起こして、玩具の歴史にまた新しいページを刻みたい」と意気込みを語った。

発売から18年。1996年に発売した初代「たまごっち」は、約2年半で全世界で約4000万個を販売。2004年には、赤外線通信機能による「通信遊び」を加えた「かえってきた!たまごっちプラス」として復活した。「TAMAGOTCHI 4U」の開発担当者であるガールズトイ事業部の日野千尋さんも、初代「たまごっち」に夢中になった一人。当時中学生だったという日野さんは、「たまごっち」を買うために朝早くからお店に並んだことがあるという。

「TAMAGOTCHI 4U」は、コミュニケーション手段が赤外線通信からNFCに進化。いまやスマートフォンやBluetoothスピーカーなど、多くのデジタル機器が採用しているNFCに対応することで、「たまごっち」同士だけではなく、さまざまなものと連携する。

NFCは、かざすだけでデータのやり取りができる。また、赤外線通信に比べて大量のデータをやり取りできるので、幅広く活用できる。「TAMAGOTCHI 4U」同士の背面を合わせると、プロフィール交換や、相性占い、アイテム交換、対戦ミニゲームなどが簡単に楽しめるのだ。ユーザー間の通信コミュニケーションも、これまで以上に簡単になった。

さらに、さまざまな企業とコラボレーションし、各企業が全国各地に保有する施設などにNFCタグを搭載した「TOUCH SPOT」を設置。「TAMAGOTCHI 4U」をかざすことで、その場所ごとにキャラクターやアイテム、またゲーム内だけではなく実際に使えるお店のクーポンなどをダウンロードできる。また、「TAMAGOTCHI 4U」上で、たまごっちたちのおしゃべりやおでかけシーンなどの演出や、オリジナルゲームなどが楽しめる。

今秋には、NFC対応のスマートフォンにインストールすれば、スマートフォンでダウンロードしたコンテンツなどを「TAMAGOTCHI 4U」に転送できる専用アプリ「たまごっち4U アプリ」を配信する。

基本的な遊び方も進化した。これまで、キャラクターの成長は「たまご期」から「幼児期」「反抗期」「フレンド期」と3段階だったが、「TAMAGOTCHI 4U」は「フレンド期」のあとに個性が一気に開花する「こせーて期」に変化することがある。育て方によって、太ったり、やせたり、まじめを極めたり、グレたり……と、見た目や性格、しゃべり方も変化する。

カラーはピンク、パープル、ホワイト、ブルーの4色。また、別売の「TAMAGOTCHI 4U Cover」、クリップとリールがついた「TAMAGOTCHI 4U Charm Strap」などを用意し、「TAMAGOTCHI 4U」をドレスアップすることができる。