とにかく当時はダサいものが嫌すぎて、ダサいのに耐えられなかった!(智)

 

―― あと、vistlipのCDは、いつも「vister」「lipper」「LIMITED EDITION」という3形態に分かれますね。今回はアニメ・ゲーム盤も出されるそうですが。ふつうヴィジュアル系バンドのCDは「A盤」とか「B盤」とかの名称だと思うんですよ。なぜこの3形態に名前をつけることになったんですか?

 

智 最初、名前とかもついてなくて2形態だったんですよ。そしたら、DVDがついているものをレコード会社が「DVD付き盤」って呼び始めて、『ダッサ!!』って思って。とにかく当時はダサいものが嫌すぎて、ダサいのに耐えられなかった! で、俺たちが名前を付けようと。そうしたら、このようにややこしいことになりましたね(笑)。

海 最近、やっとある程度わかってもらえるようになったよね(笑)。

智 「vister」が見る方で、「lipper」が聴くだけの方っていう分け方がちょうどできたので、良かったかなって。

―― 「vist」と「lip」というのには、何か意味があるんですか?

 

海 そもそもvistlipってバンド名が、「vist=視覚」、「lip=聴覚」っていうものをくっつけた造語なんですよ。音楽って口から出るものなんで、聴覚に訴えかけるものっていう語として「lip」。で、結成当時、WindowsのOSがVistaだったんですよ。

そこで「展望」という意味もある「Vista」のaを抜いて「lip」とくっつけてみたんです。vistlipで検索かけてみたら、当時はひとつもヒットしなかったんですよ。この検索結果数をどんどん増やしていけば、それがそのまま俺たちの知名度になるって思って。

Yuh いまどきWindows Vistaっていうと、わかんない子もいるんじゃないかな……(笑)。

海 そうかも……。「LIMITED EDITION」には、毎回『ROUGH the vistlip』っていうゆるーい動画シリーズが特典で入ってるんですけど。うちのファンの人たちには見てもらいたいし、そこから入ってくれる人がいるのももちろんうれしいです。

でも、基本ほぼスッピンでろくでもないことをしてる映像なので、初回限定で数を抑えてるんですよ(笑)。もし15年後とかにそれがCD屋とかで出回ってて、それを買って観ました! って言われてもツライっていう……。今観て笑ってくれるのはいいんですけど、後々残すほどのものでもないし(笑)。

 

智 将来子どもとかができたら、観られるのが怖すぎる。「オヤジ……!?」って思われたらツラすぎ(笑)。

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