●注意3)やや古い端末になることもある
ここでいう古い、というのは型落ちという意味合いと、新商品ではあるが高スペックは搭載していない、という意味がありますが、いずれにせよ、ソニーのXperiaのような最新機種は格安スマホのセット販売には入っていません。

つまり、スマホのサイズが少々大きめだったり、画面解像度が少し粗かったり、操作感がややもっさりとしてしまう可能性はありますが、だからこそ激安プランになっているわけです。最先端のさくさく感や高機能の動画撮影機能などを期待している場合、それはあきらめてプラン選びをすることをオススメします。

また、今のところ、お財布ケータイの非対応がほとんどで、モバイルSuicaやEdyも使えません(執筆時点の調査の限り)。ここは、今後の対応機器登場に期待したいところです。


●注意4)MNPしない場合もある

携帯電話の番号を引き継げるかどうか、つまりMNPに対応しているかどうかも気になるところですが、プランによります。

イオン、ビックカメラは対応していますが、ヨドバシカメラは後日対応ということで当初は対応しないようです。また、チェーン店がたくさんある場合、店舗によってはその場で対応できないこともあるので、確認が必要です。

 

乗り換えするとき、結構手間がかかるので注意

格安スマホですが、解約要件も比較的ゆるく、いわゆる「2年縛り」をかけていないプランもあります。各社が競争をしており、スマホ料金プランを引き下げるパートナー選びは今、おもしろいテーマです。

また、スマホ端末を別途確保できるアテがあれば、SIMカードだけをMVNOで契約すると割安なこともあります。1000円ちょっとで十分使えます(データ通信のみで月1Gまでの通信量など制限はある)。

この場合、スマホとカードの契約をまとめてできる便利さは劣りますが、お好みの端末でさらに割安契約になるかもしれません。

ただし、最後にもうひとつ注意を。

SNSとかクラウドサービスの登録にスマホのメルアドを入れている場合、他のメールアドレスに変更してから格安スマホに移行しましょう。

機種変更後に気づいて、あわててパスワード変更を試みてもうまくいかずデータをロストしてしまうことがあります(パスワード再設定を、旧機種のメルアドに送ってしまうため)。お財布ケータイなどは後から変更できますが、事務手数料が生じることもあります。解約前にしっかり準備して、格安スマホに移行してください。


なかなかコストカットが難しい通信費ですが、格安スマホは引き下げのチャンスです。上手に見直しをして、賢く節約できるといいですね。

やまさき・しゅんすけ 「人生の幸せの問題は、たいていはお金の問題である」という考えのもと、お金と幸せについて考えるファイナンシャル・プランナー(FP)。公的年金制度・退職金制度、投資教育が専門。Twitterでは毎日一言「お金の知恵」をツイートしてます。副業はオタクで、まちあるき、アニメとコミック、ゲーム好き。所属学会は東京スリバチ学会と日本年金学会