鬼才・三池崇史監督が「映画に登場させたい人」大募集! 無料・実戦型ワークショップ潜入レポ

三池崇史監督が、俳優を目指す人たちのためのワークショップ「三池崇史の役者の穴」を無料で実施! 6月に東京某所で行われたその現場に潜入、そこで何が行われていたのか? を徹底レポートする。

  

『クローズ』シリーズ、『土竜の唄 潜入捜査官REIJI』などで知られる三池崇史監督が、なんと俳優を目指す人たちのためのワークショップを無料で実施するらしい。そんな情報をいち早くキャッチした「ウレぴあ総研」は、6月8日(日)に東京某所で行われたワークショップ、その名もズバリ「三池崇史の役者の穴」の現場を直撃!プロの俳優でもある鶴田雄大さん(30歳)に“土竜”のごとく受講生のひとりとして潜入してもらい、そこで何が行われていたのか? を徹底レポートする。

参加者は18歳~51歳までの22名の男女


当日参加したのは、応募総数200名の中から書類審査と40秒の動画審査をクリアして選ばれた最年少18歳から最高齢51歳までの22人(男:12人、女:10人)。

 

  

 

潜入者の鶴田雄大さん。プロの俳優として活躍中。

そのうちの3分の1が事務所に所属しているプロの役者やタレントで、残りの3分の2は自分たちで劇団をやっていたり、若い頃に役者を目指していたアマチュアの人たちだ。だが、「穴子」と命名された受講生たちの芝居に対する情熱は、誰がプロで誰がアマチュアなのか分からないほど、みんな熱い! ワークショップが俄然楽しみになってきた。

 

大手の事務所に所属しない"俳優の卵"が活躍できる隙間が必ずある

●10:00~11:00

この日最初に行われたのは、三池監督と三池組にも参加しているキャスティング・ディレクターの杉野剛氏による特別講座だ。テーマは「俳優とは?」。

三池監督が挨拶を兼ねて話し始める。

 

「今日は無理をせずに楽しんで、役者を目指すみなさんのためになるものを持ち帰って欲しい。ただし、自己主張はしなくていい。熱い想いはこちら側としては迷惑。我々はやる気がある人ではなく、我々が作る映画の役にあった人が欲しいだけだから」

このひと言で「穴子」たちの間の空気は一気に張りつめたものに。だが、三池監督はさらに続ける。「みなさんがここにいるってことは、もはや夢ではなく現実。役者として映画や映像の世界で生きていくためにはどうしたらいいのか?」。この段階になると、「穴子」たちの眼差しも真剣そのものだ。

そんな彼らに、三池監督が日本の芸能界や映画業界の仕組み、芸能事務所同士のパワーバランス、現在の大手の映画の作られ方やキャスティングの方法などを詳細に説明していく。ここで伝えられたのは、つまりこういうことだ。ただ闇雲に夢を追いかけていてもダメ。現実や現状を知った上で戦わなければ徒労に終わる。だが、そんな業界にも大手の事務所に所属しない俳優の卵や芝居に真剣に取り組んでいる人たちが活躍できる隙間が必ずあるということだった。

「こんなに楽しいボイストレーニングは初めて」

●11:30~13:00

少し早い昼食を挟んで、ここからが本番だ。まずは「ももいろクローバーZ」などの声の管理や歌唱指導を手がける岡田実音氏によるボイストレーニング。業界屈指の名トレーナーとして知られる彼女のレッスンを受けられるだけでも「穴子」たちはラッキーだ。

 

ボイスレッスンはまずストレッチから
  

ボイストレーニングというと、劇団員たちが土手から川に向かって大きな声で「ああ、いい、うう……」とか叫んでいる光景が目に浮かぶが、岡田氏のそれはもっと身体のメカニズムに基づいたもので、頭と自らの身体で理解しながら楽しく学べる。

まずは「声帯はお肌と同じ、柔らかい粘膜でできている」という説明があってから、彼女の指示で、持参したタオルを両手でつかんだ「穴子」たちが脇の下や首のリンパ腺を伸ばすウォーミングアップ。「こうすることで体内の温度も上がり、柔らかくなっていく。何十公演もステージに立つプロの人は、毎日念入りにこれをやっている」という言葉が、彼らのやる気を刺激する。

だが、時間がない。90分で教えるなんて最初からムチャなことなのだが、それでも岡田氏は時計を見ながら「穴子」たちに「発声」には腹式呼吸が大事なこと、「声を出そうとしないで吐くように」といったことを伝え、発声に必要な3つの要素「ブレス(息継ぎ)」「アタック(弾くように発するインパクト)」「母音」を使った上手に話すための“近道”を特別に伝授。

 

トランペットのマウスピースを使ったレッスン。音を出すのは至難の業
  

さらにトランペットのマウスピースを使った独自のトレーニング法を教えると、何人かの「穴子」たちに習ったばかりの発声の仕方で相手に言葉を届けることを実践させ、手応えやリアルな効果を印象づける。聞いているだけでもためになるのに、ちょっとトレーニングしただけで「発声」が明らかに変わるのが分かるから、真剣にやってみようという気になる。「穴子」の中には「こんなに楽しいボイストレーニングは初めて」という感想を言っていた者もいたほどだ。

 

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