伝統と先進テクノロジーの融合ウォッチ

カシオ計算機は5月16日、「Elegance, Technology」がコンセプトの電波ソーラーウォッチ「OCEANUS(オシアナス)」のプレミアムライン「OCEANUS Manta(オシアナスマンタ)」の新製品として、日本の伝統技法である江戸切子をベゼルに用いた「OCW-S4000C」の販売を6月8日に開始すると発表した。世界限定1500本。価格はオープンだが、税別の実勢価格は20万円。

硬度が高く加工の難しいサファイアに、一つひとつ手作業で精緻なカッティングを施している。ごく細い縞模様である「千筋(せんすじ)」と呼ばれる日本の伝統的な文様を不連続のパターンにアレンジして、朝日が水面に反射する東京の夜明けを表現している。また、カラーリングの工程では異なる色の蒸着を何度も重ねることで美しく深みのあるブルーの色合いを実現。江戸切子職人の技と先進技術を融合し、新たなデザインを生み出している。ベゼルの制作・監修は、「堀口切子」の江戸切子職人で、伝統的な手法を受け継ぎながらも斬新な作品を多く生み出してきた三代秀石の堀口徹氏。

機能面では、スマートフォン(スマホ)を介してタイムサーバーに接続する「Connectedエンジン」を搭載し、標準電波受信機能と合わせて世界中で正確な時刻情報を受信することができる。スマホアプリ「OCEANUS Connected」との連携によって、時計の使用状況をアプリ内で記録・分析して充電の促進や磁気の影響を受けている可能性を知らせるなど、安心して使用できる機能も盛り込んでいる。