『ブラスト!』  (C)Yow Kobayashi / Ayumi Kakamu 『ブラスト!』  (C)Yow Kobayashi / Ayumi Kakamu

マーチングバンドやドラム・コーを昇華させたアメリカ生まれのエンターテインメント・ショー「ブラスト!」の公開ゲネプロが6月28日、シアター1010(東京都)で開催。招待された足立区の学校に通う子どもたちや同区民は、その圧巻のパフォーマンスに大盛況となった。

『ブラスト!』 チケット情報

「ブラスト!」は、12種類以上の金管楽器や51種類のパーカッションによる演奏と、フラッグやバトンなどを使ったビジュアルアンサンブルと呼ばれるダンサーのパフォーマンスによるショー。2003年夏に日本で初めて上演され、2012年には47都道府県ツアーを行い、各地にブラスト旋風を巻き起こした。今年も好評につき47都道府県ツアーを行い、7月5日(土)からは北海道・東北などで開催する。

ジャパンツアーに先駆けて行われた公開ゲネプロは、クラシックの名曲「ボレロ」でスタート。ステージ中央で正確なリズムを刻むパーカッションプレイヤーの石川直を中心に、トロンボーン、トランペットなど各演奏者が次々とステージに登場。見事なフォーメーションで舞台を縦横無尽に動きながらの大演奏で幕を開けた。

今回のツアーには、日本人キャストが3名出演。石川直の見せ場は各所にあるが、中でもドラマーふたりで対決する「Battery Battle」は圧巻。目にも止まらぬ超絶したドラム演奏で観客を釘づけにし、コミカルなやりとりで会場を沸かせた。「Loss」や「Malaguena」でソロ演奏を披露したトランぺッターの米所裕夢は、哀愁漂う切ない音色で観客を魅了。和田拓也は、ビジュアルアンサンブルでダイナミックなパフォーマンスを披露し、巨大なフラッグなどが生き物のように美しく宙を舞った。

本公演の新作として、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」のオープニングテーマも披露。一輪車やスケボーに乗ってチューバやホルンの演奏者が通り過ぎたかと思えば、クラシックバレエの衣装で「白鳥の湖」を一節演奏したり、ドラマのドタバタ感さながらに各パフォーマーがやりたい放題。演奏者やダンサーが目まぐるしく入れ替わり、サーカスを観ているようなワクワク感に会場は包まれた。また、1部と2部の休憩時間には、おなじみの「パーカッション・セッション」が会場ロビーで行われ、木の丸イスをドラムに見立て、スピーディなスゴ技を披露し、こちらも大盛況となった。

「ブラスト!」ジャパンツアーは、10月3日(金)・4日(土)沖縄コンベンションセンター劇場まで開催。東京公演は8月6日(水)から24日(日)まで東京国際フォーラム ホールCにて。チケット発売中。