iPad Air/iPad mini Retinaディスプレイモデルの人気カラー・容量は?

2014.7.4 19:41配信

タブレット端末は、アップルのiPadが起爆剤となって普及し、現在、多くのメーカーからさまざまなモデルが発売されている。iPadはiOS、その他の製品は、OSにAndroidまたはWindowsを搭載。アップルは、「Nexus 7」をはじめとする7インチタブレットに対抗するために、2012年秋に7.9インチの小型モデル「iPad mini」を投入した。売れ筋は9.7インチの「iPad」から「iPad mini」にシフトしたが、「iPad Air」の発売後はオリジナルの9.7インチサイズが盛り返した。家電量販店の実売データを集計した「BCNランキング」によると、2013年12月以降、9.7インチと7.9インチの比率はほぼ半々で拮抗している。

●ドコモも取扱い開始! 主要3キャリアのショップにiPhone/iPadが並ぶ

NTTドコモは、6月10日、LTE/3Gネットワークに対応した「iPad Air」と「iPad mini Retinaディスプレイモデル」のWi-Fi + Cellularモデル(セルラーモデル)の販売を開始した。初代iPadから第3世代iPadまでセルラーモデルを独占販売していたソフトバンクモバイル、「iPad mini/第4世代iPad」から取扱いを開始したKDDI(au)に続き、3社目となる。

iPadの主力はWi-Fiモデルなので、iPhoneとは違ってドコモ参入の影響は小さく、iPad全体の販売増にはつながらないが、ドコモショップや家電量販店の店頭、ドコモのウェブサイトなどで大きく取り扱われ、iPadの露出がさらに増えたので、PR効果は大きい。このタイミングでの取扱いキャリア拡大は、Wi-Fiモデルを含む、iPad全体の販売のテコ入れという意味合いが強そうだ。

では、2013年11月発売の最新機種、「iPad Air」と「iPad mini Retinaディスプレイモデル(iPad mini Retina)」について、「BCNランキング」のデータをもとに、人気の容量・カラーを紹介しよう。セルラーモデルについては、キャリア別販売台数シェアも集計した。集計期間は、明記した場合を除いて、13年11月~14年5月の7か月間。集計対象外のApple Storeやキャリアショップでの販売分は含まない。

●容量は16GBと32GB、カラーは「シルバー」が人気

容量別では、9.7インチの「iPad Air」、7.9インチの「iPad mini Retina」とも16GBの販売台数が最も多く、ダントツの人気だ。2位は32GBで、16GBと32GBだけで8割弱を占める。最大容量の128GBも、タブレット端末としては高額にもかかわらず、そこそこ売れている。特に「iPad Air」は、大容量ストレージを求めるユーザーが多いようだ。

カラー別では、「シルバー」と「スペースグレイ」の2色のカラーバリエーションのうち、前面がホワイトの「シルバー」に人気が集中。「iPad Air」は69.7%、「iPad mini Retina」は70.3%が「シルバー」だった。比率は、およそ7対3といった感じだ。

「iPad mini」は、発売から14年5月までの累計で、「ホワイト&シルバー(シルバー)」が62.4%、「ブラック&スレート/スペースグレイ」が37.6%を占め、比率はおよそ6対4だった。しかし、13年11月以降に限ると、「ホワイト」の割合は66.6%に上昇。「iPhone 5s」の新色「ゴールド」にマッチするためか、機種を問わずホワイト系の人気が高まっている。

タブレット端末は、OSを問わず、主に自宅やオフィス内で使用するWi-Fiモデルに人気が集まっている。iPadの場合、Wi-Fiモデルとセルラーモデルの比率は、およそ9対1。GPSとSIMカードスロットを備え、単体でインターネットを利用できるセルラーモデルは、限られたユーザーだけが愛用するニッチな存在という印象が強い。

セルラーモデルは、容量やカラー以上に、キャリア選びが重要だ。旧機種を含むiPad全体でのキャリア別販売台数シェアは、ソフトバンクモバイル55.0%、au45.0%で、iPad/iPad 2からの機種変更が多いとみられる「iPad Air」は、ソフトバンクモバイルが61.0%を占めたが、新規契約が多いとみられる「iPad mini Retina」は、ソフトバンクモバイル56.2%、au43.8%と、やや接近している。6月以降はこの2社にドコモが加わり、iPhone同様、三つ巴の争いになる。さらに、7月1日には、iPhoneに続いて、Apple Online StoreとApple Storeで、待望のSIMロックフリー版の販売が始まった。SIMロックフリー端末向けのいわゆる「格安SIM」や、スマートフォン(主回線)で契約したデータ容量を分け合うことができる「データシェア」といった通信に関する新たなトレンドと合わせて、”全部入り”の真のiPadともいえるセルラーモデルが注目を集めそうだ。

●競合との価格競争、消費税増税の影響? 今年4月以降は、売れ行きはやや低迷

「iPad Air」と「iPad mini Retinaディスプレイモデル」は、発売後、しばらく品薄の状態が続いた。特に発売直後は、店舗によって入荷数に差があり、首都圏の中心部以外では入手しづらかったようだ。モデルチェンジ以降、iPad全体の月間販売台数は13年12月、14年3月、13年11月の順に多く、12月から今年3月まではずっと前年を上回っていた。しかし、今年4月以降は一転して前年割れとなり、やや低迷している。他のOSを搭載した機種との価格競争、消費税増税前の駆込み購入の反動、早くも噂が流れている次期モデル待ちなど、複数の要因が重なった影響だろう。

小型の7.9インチサイズは、Retinaディスプレイではない「iPad mini」も売れ続けており、直近の5月、6月は、7.9インチサイズのiPadのうち、「iPad mini」が4割弱を占めた。iPadの弱みは、他の機種に比べて高いというイメージ。今後もしばらくは伸び続けるとみられるタブレット端末市場で、現状、4割弱を占めるシェアの維持・拡大を図るためには、最新機種の「iPad Air」や「iPad mini Retinaディスプレイモデル」のような高性能・高画質という方向とは別に、今は「iPad mini」しかない低価格帯のラインアップ拡充が不可欠だろう。(BCN・嵯峨野 芙美)

*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベース(パソコンの場合)で、日本の店頭市場の約4割をカバーしています。

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