センター試験「数学2」のうち、プログラミングを含む「情報関係基礎」は平均で500~700人が受験している

プログラミング学習は、2020年度から小学校で必修化し、21年度には中学校、22年度には高等学校の教育に導入される予定だ。そんななか、大学の試験科目にも採用する動きがでてきそうだ。政府が大学入試センター試験(センター試験)に代わって2020年度から実施する「大学入学共通テスト(新テスト)」の科目に、プログラミング試験の導入を検討していると、一部メディアが報じた。

20年度から大学の試験科目に採用された場合、高等学校での必修化に先駆けて導入される形になる。経済産業省の発表によると、2030年には最大で79万人ものIT人材不足が予想されており、IT人材の育成が急務になっている。

プログラミングが大学の試験科目になれば、テキスト、講習、学習塾など、プログラミング教育関連市場が活性化する見込みだ。シード・プランニングの調査では、プログラミング教育関連市場は16年からの10年間で約6倍となる230億円の市場になるという。もちろん、プログラミング学習に必要なPCの需要も盛り上がるだろう。

センター試験では、1997年度からプログラミングを含む「情報関係基礎」が「数学2」の試験科目として導入されている。同科目は、「職業教育を主とする農業、工業、商業、水産、家庭、看護、情報および福祉の8強化に設定されている情報に関する基礎的科目」を出題範囲とし、主に専門学科の生徒を対象とした試験。毎年平均で500~600人が受験している。新テストでは、プログラミングがどのような扱いになるのか、注目が集まる。

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