業務用の丈夫さと家庭用の使いやすさをあわせもつ「QuickWash&QuickDry」

エレクトロラックスは、7月4日、東京・六本木のスウェーデン大使館で、ビジネスホテルや都市部のコインランドリー、老人ホームなどをターゲットにしたセミプロフェッショナル向けの洗濯機「QuickWash」と乾燥機「QuickDry」を発表した。

発表会で、プロフェッショナル部門の日本・韓国統轄・浅井伸宏氏は「日本ではスティック型クリーナーのブランドとしてよく知られているが、実は販売構成比の約3割は業務用のランドリーやキッチンシステムだ」と日本市場での製品展開を説明。家庭用と業務用で幅広い製品を提供していることを強調する一方で、「業務用と家庭用の間には、大きな空白市場がある」と、新製品のターゲットを示した。

浅井氏が指摘する「大きな空白市場」とは、具体的にはビジネスホテルや病院、老人ホームのような小規模だが大量の衣服を一日に何度も洗濯する必要がある施設などを指す。

業務用ランドリーは高価で購入できないが、家庭用洗濯機では作業に時間がかかるうえに、寿命が短い――そんなニーズに応えて開発したのが、セミプロフェッショナル向けの洗濯機と乾燥機「QuickWash&QuickDry」だ。

1万5000回以上の耐久テストをクリアした業務用の部品を主要部分に採用することで、製品寿命を大幅に延長。一日4回の洗濯を365日続けても10年以上もつ頑丈設計だ。約半分の量の洗濯物なら約50%節水するAS(オートセービング)機能で、ランニングコスト削減にも貢献する。

「QuickWash」のインターフェースはプッシュ式のダイヤル一つで、プログラムも標準洗いだけ。誰でも簡単に操作できるように、極力シンプルに設計した。運転時間は約23分で、ダイヤルを回すことで短縮・延長ができる。「QuickDry」も同様のダイヤルコントロールで、75℃で約60分乾燥する。

税別価格は、「QuickWash」が27万8000円、「QuickDry」が22万円。一般の業務用と比較すると、半額程度の価格だ。両方をセットで購入したユーザー、先着10名に、エレクトロラックスのキッチンシステムを導入しているレストランの食事券1万円分をプレゼントするキャンペーンを実施する。