毎年秋に行われるローマ映画祭が、予算の縮小も受けて、今年から大きく変わることがわかった。

昨年は71本が上映されたが、今年は40本と、大幅に減少。また、新人監督により焦点を当てるようにするということだ。カテゴリーは、ベテランおよび新人監督の作品を上映する「シネマ・ドッジ」、ジャンル映画に絞った「モンド・ジャンル」、イタリア映画の新しいトレンドを象徴する「プロスペクティブ・イタリア」、そして有名俳優が出演するメジャー映画をかける「ガラ」。

賞を選ぶのは観客で、新人監督に与えられる賞以外はプロの審査員を置かないのも、これまでとの違いだ。また、日程も、昨年は11月8日から17日だったが、今年は10月16日(木)から25日(土)となる。

ローマ映画祭は2006年にスタート。初年度の予算と比べて、今年度の予算は、ほぼ半分。2012年からは、ヴェネツィア映画祭の芸術監督だったマルコ・ミューラーが芸術監督を務めているが、今年で契約は終わりとなる。

文:猿渡由紀