赤信号も関係なしの交通ルール違反運転

これは歩行者にも見られることですが、赤信号を守らない自転車が非常に多くなっています。車と車との間が少しでも空いていれば、その間に通り抜けられると考えているでしょう。しかし、この「大丈夫だろう」という軽い考えが、時に大きな事故へと繋がることもあります。

実際に、車の後ろを走っていた自転車に気づかず「行ける」と思って赤信号で飛び出したところ、その自転車に横から突っ込んでしまったなどという事故があります。もし相手が車道で倒れ、そこに後から車が来たらどうでしょうか。あるいは、自分が倒れる側となってしまうかもしれません。

 

謎の行動!自転車に乗って、さらに片手で自転車を運ぶ

最後に番外編です。自転車の片手運転はよく目にしますが、その離された片手で自転車を運ぶ姿を見たことがあるでしょうか。新しく買ったのか、それとも修理に出したものなのか……その背景は分かりませんが、そんな不思議な光景を何度か目撃したことがあります。

乗っている自転車こそちゃんと操作されているものの、離れた片手が添えられた無人の自転車はフラフラと不安定。たまにバランスを崩し、自転車が倒れそうになることもあります。不安定な運転で、もし歩行者や車にぶつかったら、どうするのでしょうか。よく二人乗りが注意されていますが、それ以上に危ない運転のように思えます。
 

事故への備えを整えるのも、必要なマナー

このように、世の中にはたくさんの迷惑自転車があります。自分がルールを守っていたとしても、ルールを守らない人から事故に巻き込まれてしまうようなケースもあるでしょう。自分の身に何か起きたとき、あるいは誰かを傷つけてしまったとき、あなたにはどうやって責任を取ることが出来るでしょうか。

自転車は便利ではあるものの、事故などの危険性もある乗り物です。十分な注意をすると共に、保険などで万が一の対策を整えておくことも大切な方法といえます。自転車事故では賠償額が約1億円もの高額になることもありますが、例えばエアーリンクの「自転車の責任保険」では、ひと月300円の保険料で1億円、417円で2億円という賠償責任補償を受けることができます。

自転車保険は、まだ「知らない」という人が多いかもしれません。しかし、実際に毎年多くの自転車事故が起きており、高額賠償が生じることも少なくないのです。事故では、自らが傷つくだけでなく、もしかしたら相手を傷つけてしまうかもしれません。わずかな負担で大きな安心を得られることを考えれば、保険加入は自転車に乗るうえで必要なマナーといえるのではないでしょうか。

“走る”フリーライター。スポーツを中心に、IT・WEBやビジネス関連などで執筆。「人生をアホほど楽しむ」がモットーのノマドワーカー。マラソンやトアイアスロンが趣味で、100km超のウルトラマラソンにも頻繁に出走。ときどき仮装ランナー。2児の子を持つイクメンとしても奮闘中。ナレッジ・リンクス(株)代表取締役。葛飾区堀切中学校・陸上部コーチ。1983年生。